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Let's セルフメンテナンス!

Let'sセルフメンテナンス! 全労済のWebカルチャースクール Let'sセルフメンテナンス! 全労済のWebカルチャースクール

人生100年時代、「すこやかであること」は誰もが望むところ。
すこやかなココロやカラダ、日々の豊かさを保つための、ちょっとした知識、
ちょっとした実践法。それらは、生きてゆく中で遭遇するかもしれない、
いざというときにも、思いがけず役立つかもしれません。
全労済のWebカルチャースクールは、自分をメンテナンスするためのヒントを、
シリーズでお届けします。

人生100年時代、「すこやかであること」は誰もが望むところ。
すこやかなココロやカラダ、日々の豊かさを保つための、ちょっとした知識、ちょっとした実践法。それらは、生きてゆく中で遭遇するかもしれない、いざというときにも、思いがけず役立つかもしれません。
全労済のWebカルチャースクールは、自分をメンテナンスするためのヒントを、シリーズでお届けします。

3

後編

苦手な人でも大丈夫
楽しく続けられる片づけの工夫

苦手な人でも大丈夫 楽しく続けられる片づけの工夫

すぐ家の中が散らかってしまう。モノが多すぎて、どうしまったらいいのかわからない。自分は片づけが苦手だ、と思っている人はいませんか?これまでに2,000軒以上の家を訪問し、片づけ指南をしてきた収納王子コジマジックさんがその悩みを解決。片づけが苦手な人でもすぐ実践できて、楽しく続けられる片づけ方法について、伝授します。前中後編3回シリーズでお届けします。

一般社団法人日本収納検定協会
代表理事

収納王子コジマジックさん

片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルであり、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ芸人でもある。収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計35万部を超える。“収育”を理念として掲げた一般社団法人日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収検(収納検定)」をスタートさせる。

日本収納検定協会 公式サイト

「片づけなさい!」と怒る前に、片づけ場所をつくろう

コジマ家には、5歳と3歳のお子さんがいます。小さい子どもがいると、家をきれいに保つのは無理?いえいえ、むしろ小さい子どもがいる家こそ、片づけの仕組みをつくることが大事。コジマジックさんの家には、そうした工夫がたくさんあります。
「子どもが片づけ嫌いになる原因ははっきりしています。それは、親が『片づけなさい!』とむやみに叱るから。でも、片づけというのは、出したモノをもとに戻すことなんです。戻す場所を大人がつくってあげていないのに『片づけなさい』と言われても、子どもはどうしていいかわかりません」

子どもが片づけられるようになるには、まず大人が片づけをマスターしないといけないのです。片づけの習慣づけで大事なのは、子どもの気持ちになって考えること。親はよく、片づけない子に対して「こんなに散らかして。要らないなら、捨てるからね!」と言いますが……。
「片づけの第二段階『分ける』をするときも、子どもに対しては『好きなおもちゃ、ベスト5を教えて』といった声かけをしてあげてください。そうすると子どもは喜んで教えてくれます。『いらないなら捨てるよ!』と言って選ばされるのと、好きなおもちゃをワクワクしながら選ぶのでは、片づけに対する印象が大きく変わってきます」

ダイニングテーブルの近くに教材やお絵かきグッズなどをしまったワゴンが。
移動させると、テーブルが子ども用机に早変わり。

車のおもちゃに駐車場。片づけをしたくなる工夫を

コジマジックさんの家に入ると、まず目に入るのが玄関にあるかわいい足型のシール。息子さんはグリーン、妹さんはピンクの足型に自分の靴を並べることになっています。
「自然に整頓したくなる仕組みをつくるようにしています。足型のところに靴をのせるのって、ちょっと楽しいんですよね。私自身も疲れて帰ってきたときに、自分が貼った足型に小さな靴がちょこんと並んでると『お、今日もちゃんと並べてくれてるな』とうれしくなる。大人も楽しめるよう考えるのが、続けるために大事なことです」
子ども部屋には、車型のおもちゃの置き場所である「駐車場」があります。コジマジックさんは、「『ここにしまいなさい』よりも、『駐車場に駐めてくださ〜い』のほうが、子どもたちのやる気を引き出せるんですよね」と言います。

家中にあるラベルも、子どもが片づけしやすくなる工夫です。ダイニングの棚の引き出しには「きる」「かく」「はる」「てらす」などのラベルが貼られたスペースが。
「ここはモノの名前ではなく、目的でラベリングしているんです。そうすると、子どもは『ハサミは、[きる]、のりは[はる]、かな?』と考える。それが大事なんです。当たったらクイズみたいでうれしいでしょう」
ひらがな表記なのは、5歳の息子さんが読めるように。子どもが見える位置に、読める文字で書いたラベルを貼るのがポイントです。ひらがなが読めない時期は、イラストや写真でラベルをつくっていたそう。徹底的に、子ども目線で使いやすさを考えてられているのが印象的でした。

ダイニングの棚の引き出し。子どもが少し考えて片づけられるようなラベルが貼ってあります。
先生からのアドバイス

片づけにおいて、家族のテーマカラーを決めるのはおすすめの方法。我が家は、私がブルー、妻が薄いピンク、息子がグリーン、娘が濃いピンク、です。洗面所の棚にはその色のマスキングテープを貼って、自分の色の棚に自分のモノをしまう、と決める。家族みんなで使うモノは、黄色のところにしまいます。色を決めつと、ひと目で誰のモノなのか、どこにしまえばいいのかわかります。

モノのしまい方で、お手伝いも進んでやるように

じつは片づけによって、お手伝いのやる気を引き出すこともできるのです。コジマ家のダイニングテーブルの引き出しにはカトラリーが収められています。
「ここにあると『お箸出しておいて』とお願いしたら、子どもがすぐ取り出せる。夕飯調理の真っ只中で危ないキッチンに入らなくてもいいんです」

引き出し付きのダイニングテーブル。カトラリーを入れておくと、お子さんも簡単に食事の用意を手伝うことができます。

使うモノをセットで置いておくのも、手伝いのしやすさにつながります。例えば、お鍋セットは、お鍋、とんすい(小鉢)、れんげ、おたま、おたま置きなどを全部同じところに置いておく。そして、食器棚の低いところに入れておく。それを取り出すのは、いろいろな場所にバラバラに入っている鍋グッズを集めるよりも、数倍簡単です。コジマ家ではお茶碗と味噌汁椀も、それぞれセットで置いてあります。

コジマジックさんは、「引き出し1個を片づけるだけで、人生が変わります」と言います。さあ、今日から片づけに取りかかってみませんか。まずは「よく使う場所から」です。

いざというときのためにも!

階段の端にモノを置いていませんか?私が訪問する「片づけられないお宅」では、よく見る光景です。でもそれ、いざというときに避難経路が確保できなくなって、危険なんです。夜中に地震が起こって、階段に置いていたモノが雪崩れて塞がれてしまい、2階の部屋で寝ていた子どもが降りられなくなったというケースも聞きました。階段にはモノを置かないようにしましょう。片づけは、無料ですぐできる、一番簡単な命の守り方です。ぜひ、実践してみてください。

編集後記

片づけといえば、子どものころ叱られながらやらされていたイメージでしたが、このように指南されてみれば、「片づけってクリエイティブ」です。わずかな発想の転換で、好きになれていたかもしれなかったと思いました。そして、コジマジックさんのお宅の収納の機能的なことと言ったら!費用をかけて特別なモノを揃える必要はほとんどないところがまた素晴らしい。防災の観点からも、すぐにでも、まずは真似するところから!

レポート:崎谷実穂