共済とは?
(1)共済のあらまし
共済は、組合員の協同救済=相互扶助を制度化したものです。さまざまな災難に対する経済的損失の補填と生活の安定を目的としたものであり、一定の地域や職域などで構成される団体によって行われ、そこには「相互に助け合う」という精神が宿っています。
将来発生するかもしれない事故に備え、組合員があらかじめ一定の金額を拠出して協同の財産を準備し、万一共済事故が発生したときにはそこから共済金を支払います。つまり、組合員の誰かが困ったときに、他の組合員が全体で助けるという仕組みです。
(2)共済と保険の仕組み
共済も保険も、「リスクに対する経済的保障(補償)を行うもの」という意味では全く同じです。したがって、リスクの発生率と損害程度に応じたコストを、共済掛金または保険料というかたちで加入者が負担し合い、その共済掛金または保険料からリスクに遭遇した人に共済金または保険金が支払われるという基本的仕組みは共通です。
基本的仕組みは共通ですが、共済と保険には、違いがあります。
共済と保険の違いについては、こちらの記事で解説しています。
(3)共済の主な種類
共済には、大きく分けて、組合員や組合員の家族に万一のことがあったとき・入院したときなどに経済的な保障をする「ひとの共済」や、組合員の家や家財などが火災・自然災害によって受けた損害を保障する「いえの共済」、車での事故による賠償や損害などを補償する「くるまの共済」があります。
(4)組合員の運営参加
共済は、特定の地域や職域でつながる組合員の集まりをその対象としています。そのため、日本の古い慣習である「頼母子講(たのもしこう)」「無尽(むじん)」などの助け合い制度と主旨を同じくして、組織内の互助的な要素が濃く、利用者(=組合員)と制度提供者(=共済事業団体)が互いに、“暮らし・生活を良くする”という同一の目的を持って運営に携わっているという特徴があります。
組合員自らが自らの属する集まりの運営に参加することで、多くの共済金を困っている組合員に支払うことができ、組合員視点での共済制度の開発・サービスの提供などにつながっているといえます。
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