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繰り返し開いては飽きずに眺めたり、読み聞かせて一緒に楽しんだり。絵本には、絵本だけが持つ魅力があります。世界で読み継がれている名作から、この数年の、静かなロングセラーまで、多彩な絵本の中からこれ!という一冊を、毎月ご紹介するコーナーです。
第5回
『ねえさんといもうと』
文:シャーロット・ゾロトウ
絵・訳:酒井駒子
刊:あすなろ書房
本体:1,300円
しゃぼん玉であそぶ、ふたりの子ども。「さあ、こうやって吹けばいいんだよ」と、ねえさんがいもうとに語りかけているのが、いまにもきこえてきそうです。
なわとびをしているときも、ブランコしているときも、野原に行くときも、お裁縫をするときも……。いつだって、ねえさんは、ちいさないもうとが道路に飛び出さないように、とか、迷子にならないように、とか、針に糸がとおっているか……とか、気にかけて、お世話をしてあげているのです。いつもやさしくしてくれるねえさんですが、ある日、いもうとは、なんだかひとりになりたくて、草原へ行くと……。
いもうとの成長にともなって、ふたりの関係も変わっていきますが、お互いを支え合い、思い合う気持ちは、月日をかさねてつよくなっていきます。
この物語を紡いだのは、1915年にアメリカ合衆国のヴァージニア州ノーフォークにうまれた児童文学作家で詩人のシャーロット・ゾロトウ。日本で出版された同タイトルの翻訳版は、ファンが多かったにもかかわらず絶版に……。いまから50年以上前の1966年にうまれた作品に、絵本作家の酒井駒子さんが新たな命を吹き込みました。まずは、やさしい絵に抱かれ、物語の心地良さを味わいたい1冊です。
絵本を紹介してくれる人
子どもの本の専門店として43年選書をし続けてきた「クレヨンハウス子どもの本売り場」と保育や育児を30年以上応援し続けて来た「月刊クーヨン編集部」。子どもと大人の目線で、毎月「ぜひ読んでほしい!」絵本を紹介していただきます。
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