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子どものために作るもの、子どもと一緒に作るもの。作る過程も思い出になるいろいろを、毎月ご紹介します。ぜひご一緒に、見て作ってお楽しみください。
第14回
刺繍風?
簡単な補修や飾りつけに!
ダーニングのやり方をご紹介
穴を開けてしまったり擦れて薄くなってしまったり、元気いっぱいな子どもの服はすぐに傷んでしまいますね。イギリスの伝統的な補修方法「ダーニング」で素敵によみがえらせてみませんか。刺繍模様と見紛う仕上がりは、大人の衣類にももちろんおすすめです。
野口 光さん
武蔵野美術大学卒業後イギリスにテキスタイルデザインを勉強に留学。1985年からロンドンにてデザインブランドhikaru noguchiを主宰。近年イギリスのダーニング繕い文化を日本の紹介し、ダーニング関連の執筆、指導など精力的に活動をしている。ダーニングマッシュルーム、資材の販売はhikaru noguchi darning より。
- 用意するもの
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- 傷んだ衣類
- 糸
- 針(糸の太さに合ったもの)
- ハサミ
- おたまもしくはダーニングマッシュルーム
- ヘアゴム
※糸は、手縫い糸、ミシン糸、刺繍糸、刺し子糸、しつけ糸、モヘアの毛糸など幅広く使えます。
- 所要時間
- 15分〜(基本のダーニング)
- 難易度
- ★ ★ ☆(「ボタン付けの延長」くらいの感覚です)
- ここがオススメ
- 大切なものを慈しむ針仕事です。
基本のダーニング
おたま、もしくはダーニングマッシュルームを固定する
ダーニングマッシュルームはキノコ型の台です。針を進める作業が楽になります。補修する部分がダーニングマッシュルームの真ん中に来るように位置を合わせて、ヘアゴムで固定します。
タテ糸を渡していく
穴より上下左右とも5mm大きな四角形をイメージして糸を渡していきます。穴の上下5mmのところにチャコペンで線を引いておくときれいにタテ糸を渡せます。糸は50cmほど(手首から肩の長さが目安)用意し、針に通します。端は切りっぱなしでOK。ダーニングマッシュルームは左手で握って支えます。
ヨコ糸を渡していく
タテ糸を渡し終えて左上に出したら、ヨコ糸を渡していきます。ヨコ糸は間隔をあけずに渡し、爪の先で糸を寄せながら織り目を詰めていきます。ぎっしりとした織り目に仕上がります。
糸の端を始末をして完成
ダーニングマッシュルームを外し、表に出た糸は生地の裏側で処理をします。
三角形のダーニング
1カ所補修するだけだとかえって目立ってしまうことがあるので、別の場所にもダーニングを施して模様のようにします。今度は三角形のダーニングにしてみます。
ゴマシオダーニング
さらに別の箇所には、返し縫いを使ったダーニングを施します。縫い目が点々と並んだ様子から「ゴマシオ」と呼ばれる手法です。擦れて薄くなった生地の補強としても用いられます。
完成
3つが集まり、まるで刺繍の模様を施したようになりました。今回はここでできあがりとします。
複数のダーニングでデザインや模様のように見せることができます。その際、三角形(3カ所)を意識して配置すると、バランスが取れて座りが良く仕上がります。
レポート:丸橋ユキ
『こどもに、こどもと、手作りしよう!』はこの回を持ちまして終了とさせていただきます。
一年を通して楽しめる、さまざまな手作りを紹介してまいりましたので、
ぜひこれからもページを開いてみてください。これまでありがとうございました!
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