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繰り返し開いては飽きずに眺めたり、読み聞かせて一緒に楽しんだり。絵本には、絵本だけが持つ魅力があります。世界で読み継がれている名作から、この数年の、静かなロングセラーまで、多彩な絵本の中からこれ!という一冊を、毎月ご紹介するコーナーです。
第14回
『ちびゴリラのちびちび』
作:ルース・ボーンスタイン
訳:いわたみみ
刊:ほるぷ出版
本体:1,250円
ちびゴリラの「ちびちび」は、森の動物たちみんなに愛されている子どものゴリラ。ちびちびが森であそんでいると、キリンが長い首を伸ばして助けてくれたり、カバが背に乗せどこへでも泳いでいってくれたり……みんながちびちびをわが子のように見守り、成長をよろこびます。やがて、ちびちびは、みんなが目を見張るほど、大きく、大きく成長します。「大事にされている」という実感が、ちびちびを元気に、大きくしてくれたのかもしれません。
立ち返って、現代の日本。核家族が主流のなか、母子だけで「孤独な育児」をしている家庭が増えています。きっと自分からは「助けて」と声をあげられない親子も……。もしご近所に、ちびちびの住む森の動物たちのような温かな眼差しがあったなら、それだけで救われるひとたちがたくさんいるのでは?と思うのです。
親子で本書を読んだあと、思わずハグをしたくなるひと多数とか。5月は「子どもの日」の月。『ちびゴリラのちびちび』の世界のように、子どもが真ん中にいる社会、つくっていきたいものです。
絵本を紹介してくれる人
子どもの本の専門店として43年選書をし続けてきた「クレヨンハウス子どもの本売り場」と保育や育児を30年以上応援し続けて来た「月刊クーヨン編集部」。子どもと大人の目線で、毎月「ぜひ読んでほしい!」絵本を紹介していただきます。
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