2019/12/16

子どもが友だちをけがさせた!?“やってよかった”対応エピソード

「お友だちにぶつかって、けがをさせてしまった」「ペンケースを踏んで壊してしまった」。
子どもの集団生活では、意図せずけがをさせたり、ものを壊したりということはよくあることです。そんなとき親はどのように対応すれば良いのでしょうか。子どもの年代別に“やってよかった”対応エピソードをご紹介するとともに、元児童心理士で心理専門家の山脇由貴子先生のアドバイスをお届けします。

小学校入学前の子どもの体験談

遊びを通して友だちとの関係を育みながら、成長していく幼児期。気持ちを言葉で表現できず、つい手が出てしまうこともよくあります。皆さんはどのように対応しているのでしょう。

小学校入学前の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

息子が幼稚園で年少のときに、お友だちとケンカになり、ひっかいてしまいました。相手のお母さんに謝罪したところ「手を出したくなるようなことを、うちの子が言ったのでは? ごめんね」と逆に気遣ってくれて。その懐の深さに感動し、自分も思いやりのある対応ができるようになりたいと思いました。今もママ同士・子ども同士、大親友です。
(40代・13歳のママ)

小学校入学前の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

息子が4~5歳のとき、はしゃいでお友だちとぶつかり、相手の耳から少量の出血がありました。とにかく平謝りして耳鼻科へ行くようお願いし、帰宅後にスマホのメッセージで診断結果を聞いたら「たいしたことないから気にしないで」との返答。それでも気になって、菓子折を持って息子と謝りに行きました。相手は申し訳なさそうにしていましたが、お友だちの元気な様子を見られてひと安心しました。
(30代・3歳と8歳のママ)

小学校入学前の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

5歳の息子が、お友だちが大切にしている、飛行機の搭乗時にもらえる『飛行機のおもちゃ』の羽を折ってしまいました。相手のご両親は「接着剤でつけるから大丈夫」と言ってくれましたが、子どもたちは大泣き。お店で買える物ではないので、後日フリマアプリで同じものを探してお渡ししました。とても喜んでくれ、接着剤でつけた方を息子にくれました。
(30代・5歳と7歳のママ)

<山脇先生のアドバイス>

集団生活を送る限りある程度のけがや物損はつきものだという認識をお互いに持っていれば、気持ちの良いコミュニケーションができますね。けがの程度によっては、謝罪とともに「病院に行ってね」のひと言を伝えておくことも大切。後々のトラブル防止にもつながります。

また、代わりを用意しにくいものを壊してしまった場合は、親同士が金銭で解決するのではなく、子どもの満足という視点で解決するのがポイント。フリマアプリで同じものを探したというのはナイスアイデアですね。

小学生の低学年〜中学年の子どもの体験談

行動範囲が広がり活動量も増え、思いがけないけがが起こりがちなこの時期。皆さんのやってよかったという対応を参考にしてみてください。

小学生の低学年〜中学年の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

娘が7歳のとき、公園でペットボトルのキャップを飛ばす遊びをしていたら、お友だちの目に当たって充血させてしまいました。娘から聞いてすぐ、謝罪と目の具合を伺うために相手の親御さんに電話をして「治療が必要であれば費用をお支払いします」と申し出たところ、たいしたことはないとのことでした。こういうときは、時間をおかずに対応するように心がけています。
(20代・8歳のママ)

小学生の低学年〜中学年の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

息子が9歳の時、地域のサッカーチームの練習中に蹴ったボールがお友だちの顔に当たりました。コーチから「目が充血したため病院へ行った」と連絡をもらい、すぐに相手の親御さんへ謝罪の連絡。「医療費がかかるならお支払いします」とお伝えし、その後菓子折を持って息子と謝罪に。2回通院して完治されたのですが、医療費の自己負担はなかったようでした。
(40代・13歳のママ)

<山脇先生のアドバイス>

治療費について「必要なら払います」と申し出ることは、謝罪の気持ちも伝わって良いと思います。学校の管理下でのけがであれば、日本スポーツ振興センターの災害共済給付による給付金でまかなえる場合も多くありますが、放課後の場合は給付の対象外となります。

また、スポーツクラブなどのけがの場合は、各団体によってルールや補償の内容も異なるでしょう。「競技中の故意ではないけがに対して、個人的な負担はやめましょう」など、ルールを決めておくことが大事。また、共済や保険などに加入しているかどうか、加入していない場合は団体で加入するなどの対策を取ることも大切ですね。

日本スポーツ振興センターの災害共済給付の詳細はこちら

小学生の高学年〜中学生の子どもの体験談

成長とともに力もつき、遊びやスポーツも高度になっていく時期です。部活動やクラブ活動など学校内で友だちにけがをさせてしまうことが多くなってきます。 

小学生の高学年〜中学生の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

小学校の昼休みにドッジボールをしていたら、息子が投げたボールが低学年の女の子の顔に当たりました。学校で起きたけがの保護者への連絡については、基本的に先生が判断するルール。けがはたいしたことなかったのですが、「顔」だったので連絡をくれたそうです。
相手の親御さんに謝罪したいと先生に伝えたところ、その必要はないとのことで、先生から謝罪の意を伝えてもらいました。
(30代・7歳と13歳のママ)

小学生の高学年〜中学生の子どもの「友だちをケガさせた」体験談

娘が中学2年生のとき、部活中にトレーニング用の重いボールをパスしていたところ、相手のお子さんの顔に当たってメガネを破損してしまいました。慌てて電話で謝罪して、メガネの修理代を持つことを申し出たところ、無料で修理できたので気にしないでとのこと。そのまま電話で学校や娘たちのことで盛り上がり、「情報交換できてよかった」と言ってもらえました。
(40代・14歳のママ)

<山脇先生のアドバイス>

ドッジボールの体験談のように、学校内で起きる日常的なけがは、まずは学校内で対応してもらうのが基本。学校のルールに則って先生の判断に任せたのは正解だと思います。けがや物損のルールについて保護者会などで共有しておき、ルールがない場合はつくるのがおすすめです。

一方、中学生のメガネ破損の体験談では、保護者同士のコミュニケーションの大切さが伝わってきます。人間関係では、会話が減るとクレームが増えるという傾向に。子どもが大きくなるにつれて保護者が顔を合わせる機会が減るので、忙しい中でもできる範囲で保護者会や親睦会などに顔を出すこともポイントですね。

<山脇先生に聞きました>子どもが加害者に!?もしものときに、知っておきたい3カ条 

<山脇先生に聞きました>子どもが加害者に!?もしものときに、知っておきたい3カ条

(1)すぐに謝罪の気持ちを伝えること

子どもや先生から報告を受けたら、すみやかに電話で連絡をとり、直接会って謝罪したいことを伝えましょう。園などで相手の保護者と会う機会がある場合は、先生に場を設定してもらうのもひとつの方法です。対面で謝罪し、相手に不満がありそうだと感じた場合は、何を求めているのかを確認しましょう。
謝罪の際の菓子折は必須ではありませんが、こちらの気持ちを形で表したいということであれば持って行くと良いでしょう。

(2)常に子ども中心の発想を

トラブルに対応する場合、大人同士でどのように解決するかに目を向けがちですが、主役は子どもたち。今後、どうすれば子どもたちの気持ちがすっきりして、仲良く過ごしていけるかを常に意識しておきましょう。
体験談にもありましたが、子どもと一緒に謝罪に行き、一件落着したことを見せることも大切。仲良く終わったところを見せることで、子どもたちは安心して遊ぶことができます。

(3)賠償責任を負ったら「個人賠償責任」の補償を

謝罪しても納得してもらえないときは、両者の父母や子どもを交えて話し合うと解決に向かうこともあります。それでも上手くいかない場合は、金銭面で解決する方向になるでしょう。高額の請求があった場合、まずは自治体の弁護士相談や国が設立した「法テラス」で相談するのもひとつの方法です。
また、日常生活で起きた事故や物損によって法律上の賠償責任を負った場合、「個人賠償責任」の対象となる共済や保険に加入していれば、共済金や保険金の支払い対象となります。1世帯の1人が加入すれば家族全員を保障するタイプのものも多いので、万一のときに備えておけば安心ですね。

こくみん共済 個別賠償プラスはこちら 

お子さんの気持ちに寄りそって、冷静に対応を。

お友だちをけがさせたり、ものを壊したりすることは、誰にでも起きうることです。そのようなとき、一番不安な気持ちになっているのはお子さん自身。今回の皆さんの対応エピソードや山脇先生のアドバイスを参考に、いざというときでも、お子さんの気持ちに寄りそって、冷静に対応できるように心の準備をしておきましょう。

心理学者 山脇 由貴子(やまわき ゆきこ)先生

心理学者 山脇 由貴子(やまわき ゆきこ)先生

横浜市立大学心理学専攻。東京都に心理職として入都。都内児童相談所に心理の専門家として19年間勤務。2006年、いじめ問題の核心をついた『教室の悪魔』(ポプラ社)がベストセラーに。女性の生き方アドバイザー、家庭問題カウンセラーとして、女性特有の悩みや子育ての悩みなどを解決するかたわらで、講演活動や執筆やメディア出演など多方面で活躍中。

山脇由貴子心理オフィス


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