2018/7/6

休日は「親子サイクリング」!
楽しみながら、子どもに安全を伝えよう!

子どもが自転車に乗れるようになったら、お出掛け先の候補は増え、楽しみが広がりますよね。休みの日には、家族でちょっと遠くまで自転車で出掛けたくなります。そんなときは「親子サイクリング」を計画して、「自転車の安全な乗り方」を伝えてあげましょう。
自転車に乗れるようになって間もない子どもや、小学校低学年の子どもが、転んでけがをしたり、事故を起こしたりせずに自転車を楽しめるよう、特に伝えておきたい2つの安全の基本をご紹介します。

<安全の基本①>まずは場所選びと事前準備から

「親子サイクリング」の目的地としては、子どもが通行人や車などにぶつかる心配の少ないところがよいでしょう。自転車の乗り入れができる広い公園や、川の土手にある道などがおすすめです。
場所が決まったといっても、すぐスタートするのは禁物。子どものヘルメット装着は必須ですが、「自転車が安全に走行可能な状態かどうか」のチェックも大切。
チェックポイントは「ぶたはしゃべる」と覚えてください。子どもが安全に楽しく自転車を使えるように、一緒にやってみましょう。

<安全の基本①>まずは場所選びと事前準備から

<安全の基本②>途中の公道で、事故や転倒の予防テクニックをアドバイス

「親子サイクリング」の目的地に向かう途中、親子で公道を走ることになります。この機会を利用して、安全に走行するためのポイントを子どもにしっかり伝えましょう。遊びに向かう楽しいひとときですから、子どももきっと素直に聞いてくれるはず。
特に事故や転倒が起きやすい、次の2つのシーンで注意してください。

<安全の基本②>途中の公道で、事故や転倒の予防テクニックをアドバイス

[左図]
「止まれ」の標識がある道路では必ず一時停止すること。また、標識がなくても、見通しの悪い交差点は必ず、すぐに止まれる速度に落とし、左右から車などが飛び出してこないことを確認して進むようにしましょう。
 
[右図]
車道と歩道の間には、段差がある場合があります。段差に斜めに進入するとタイヤがはじかれ、ハンドルを制御できなくなって転んでしまうことがあります。自転車の向きを変えて垂直に上がることを伝えてあげましょう。

家族みんなの、サイクリングの思い出をつくろう

家族みんなの、サイクリングの思い出をつくろう。

自転車は、子どもにとって「運転する喜び」がありますし、いつもと違う景色も楽しめます。今回ご紹介した安全の基本を守り、家族みんなでサイクリングすれば、きっとよい思い出になり、家族の絆も深まるでしょう。

「公道安全クイズ」 親子で確認

最後に、大人も意外と誤解しがちな、自転車の法律(道路交通法)に関するクイズに挑戦してみてください。法律は安全に走るためのものでもあるので、正しく理解すれば安全運転につながります。
○か✕か、2択で答えられるので、親子で一緒に解いてみましょう。

Q1 自転車は、大人も子どもも必ず「車道を走る」と決まっている。 答え

A1「✕」

自転車は歩道と車道の区別のある道路では、車道を通行しなければなりません。
ただし、以下のような一部のケースでは歩道を走れます。

<自転車が歩道を走れるケース>

  1. 歩道に「自転車通行可」の標識がある場合
  2. 運転者が、13歳未満の児童・幼児、または70歳以上の高齢者、または車道を通るに適さない障がいなどを有する場合
  3. 車道を通るのが危険であり、歩道を通ることがやむを得ない場合
Q2 歩道で、前に歩いている人がいたら「ベル」を鳴らす。 答え

A2「✕」

実は、ベルは自転車への装着が義務付けられていますが、前に歩行者がいて通れないからといって、鳴らしてはいけません。「歩道は歩行者のもの」なので、歩行の邪魔をすることはNGです。見通しのきかない細い路地(車道)の交差点を曲がる際や、危険を防止するためにやむを得ない場合のみ使用しましょう。

Q3 自転車は、車道では右側を走ってはいけない。 答え

A3「〇」

日本では、車両は左車線を走る決まりなので、右側走行(逆走)は違反です。重大な事故につながる正面衝突や出合い頭事故の原因となり、右側走行は危険です。

Q4 夜間は必ずライトを点灯しなければならない。 答え

A4「〇」

夜間走行時はライトの点灯が義務付けられています。街灯がある道や慣れた場所など、自分が大丈夫だと思っていても、車からは自転車の存在が分かりにくいこともあるため、夜間は必ずライトを点灯させましょう。

※1.出典:内閣府ホームページ(http://www8.cao.go.jp/koutu/index.html
※2.出典:枻出版社「子供自転車スタートBOOK」より


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