2017/10/30

秋冬の夕暮れにかけて増え続ける交通事故。
私たちが気を付けるポイントは?

薄暗い夕暮れ時、歩行中や自転車・車に乗っているときなど、ヒヤッとした危険を感じた経験をもつ方は多いのではないでしょうか。
交通事故のなかでも死亡事故は毎年多く発生していますが、特に、10〜12月の薄暮時間帯(日没の時間帯)に死亡事故が多く発生していることをご存じでしょうか。警察庁交通局が発表したデータを元に、交通死亡事故の実態と、私たちが被害者や加害者にならないための注意点を確認しておきましょう。

季節や時間帯によって死亡事故の件数は変わる

警察庁交通局が2017年9月14日に発表した「平成29年上半期における交通死亡事故の特徴等について」によると、平成24~28年に発生した死亡事故は20,431件です。

事故が発生した時間帯別にみると、17~19時台の「日没の時間帯(薄暮時間帯)」は他の時間帯よりも多く死亡事故が発生していることがわかります。

10~12月は夏と比べて暗くなる時間が早まります。「日没の時間帯(薄暮時間帯)」に起こった死亡事故の件数を月別で見ると、10~12月の発生件数が多く、比較的少ない5~7月と比べておよそ2.6倍にも増加しています。

薄暮時間帯の死亡事故の大半は「自動車対歩行者」

薄暮時間帯には、どのような交通事故が起こりやすいのでしょうか?自動車や自転車、歩行者など、当事者別の死亡事故件数の割合をまとめたのが以下のグラフです。

薄暮時間帯には、自動車対歩行者の事故が最も多いことがわかります。特に歩行者側では65歳以上の高齢者が多く、買い物や散歩の途中で事故に遭うケースが多くみられます。

しかし、薄暮時間帯は、高齢者に限らず、学校帰りの児童や学生、仕事から帰る途中の会社員、買い物に出ている主婦など、多くの人が通行しています。年齢や性別に関係なく、誰もが事故に遭う危険と隣り合わせ。また、自動車や自転車に乗っているときに歩行者と接触するなど、加害者になってしまうリスクもあるのです。

交通事故を避けるために私たちができること

大切な命が失われてしまいかねない交通事故。交通ルールを守るのはもちろんですが、被害者にも加害者にもならないために、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。

【被害者にならないためのポイント】
歩行者として道路を歩くときは、自動車などに自分の存在を知らせるのが重要。自動車のライトを反射して光る「反射材」を使用したステッカーやキーホルダー、バッグや靴、帽子などを着用しましょう。暗いところでも見えやすい白色や蛍光色の洋服などもおすすめです。
反射材がついたアイテムをおじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントしたり、家族全員でおそろいの事故防止グッズを用意したりするのもよいかもしれませんね。

【加害者にならないためのポイント】
自動車に乗る場合は、対向車・先行車がいないようであれば上向き点灯(ハイビーム)にすることで、近くの自転車や歩行者に早く気づくことができます。自転車に乗る場合も、ライトをつけておくことで対向車に存在を知らせることができるので、事故の危険を減らせるでしょう。
お出かけの前には、ご家庭で自動車や自転車のライトがきちんと点灯するかを必ず確認することをおすすめします。

年末にかけて日没が早まり、交通事故、特に死亡事故の危険は高まってきます。「自分は気を付けているから大丈夫」「慣れている道だから心配ない」など過信や慣れからくる油断は禁物。改めて家族や周囲の人たちと交通安全について話したり、事故防止グッズをそろえたりしながら、家族全員で交通事故への意識を高めていきましょう。


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