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2017/8/30
水中毒・多飲症とは?原因や対策を知って注意しよう!
更新日:2024/06/13 ( 最新情報に基づき記事の内容を一部更新しました)
暑さのピークが過ぎても残暑が厳しい季節。暑くなりそうな日は、熱中症対策を万全にしておきたいものです。具体的な熱中症対策としては、塩分や水分の摂取が推奨されますが、両方とも過度な摂取には気を付けましょう。塩分が多すぎることで引き起こされる中毒(食塩中毒)がある一方で、塩分が少なすぎることで起こる中毒もあります。それが、「水中毒・多飲症」です。今回は「水中毒・多飲症」について紹介します。
水中毒・多飲症とは?原因や対策を知って注意しよう!
一日に十リットル以上の大量の水を飲む、このような水をたくさん飲む症状を多飲症といいます。水中毒とは、多飲症の結果生じる発作性の病態で、水分の取り過ぎなどにより中毒症状を来し、低ナトリウム血症を引き起こした状態のことを言います。
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。
海外では、低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており、水の飲み過ぎが原因と診断されています。このほか、いかに多くの水を飲めるかを競う競技で7.5Lの水を飲んだ女性が死亡したという事例や、フットボールの練習中14Lの水分を摂取した男性が死亡した事例が確認されています。報道でにわかに注目されつつあり、ごく稀にしか起こらない事故とは限らないのです。
適度な水分摂取とは、一体どれぐらい?
私たちが生きていくために欠かすことのできない「水」。人間には1日に2.5Lの水分が必要といわれていますが、普通に生活しているだけでも、1日2.5Lもの水分が失われているそうです。年齢や性別、体格などの個人差はありますが、食事中の水分や体内でつくられる水の量は1.3Lで、排出した水分を補うためには、新たに1.2Lの水分を摂取する必要があります。厚生労働省が奨励している「健康のために水を飲もう」推進運動の中では、平均的にコップの水をあと2杯飲めば、1日に必要な水の量を概ね確保できるとのこと。暑い日や激しい運動をする場合などはしっかりと水分補給する必要がありますが、決められた量の水を無理に飲み続けることは避け、喉の渇きに応じて、適宜水分を補給することを心がければ、過剰な摂取にもならず、過度の脱水も防ぐことができます。
水中毒予防には経口補水液がおすすめ!
最近ドラッグストアなどで見かける経口補水液は、脱水症状だけでなく水中毒の対策としても薦められています。人間の体液に近い成分で作られた経口補水液には、塩分や糖分が含まれています。ナトリウム濃度はスポーツドリンクの2倍~4倍ほどであるため、水分だけでなく十分な量のナトリウムを摂取することができます。
ちなみに、経口補水液は自宅でも簡単に作ることができます。水1Lに対して塩3g、砂糖40gを加え、よく混ぜれば完成です。ただ、正直なところ、あまりおいしいとはいえません。これは体内のナトリウム濃度が影響しており、脱水症状が進むことで、ようやくおいしく感じるようになるという特徴があるからです。
経口補水液が飲みづらい場合は、レモンやグレープフルーツの果汁をプラスしてみてください。1Lの経口補水液に対して大さじ2杯~4杯の果汁を加えるだけなので簡単です。また、砂糖をハチミツに替えても、飲みやすくなりますので、お試しください。
水中毒を知っておくことの大切さ
いつ誰がおちいるか分からない水中毒。水中毒を未然に防ぐためには、原因や症状、対策を知っておくことが大切です。家族だけでなく、身近な人にもその怖さを伝えておくと良いかもしれません。もちろん、体の不調を感じたときには早めに受診し、医師に相談しましょう。まだまだ暑さが続きそうですが、楽しく健康な毎日を過ごしましょう!
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