こどもの成長応援コラム

第3回 「なわトレ」で楽しく運動習慣を身に付けよう！

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く状況で心配なのが、子どもたちの運動不足です。下記調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行以前と比べてじつに6割以上の子どもが「運動量が減った」と回答しています。成長期にある子どもにとって、運動習慣は心身に大きな影響を与えます。そこで、こくみん共済 coop が立教大学 松尾教授・東京都障害者スポーツ協会 髙山先生・さわだスポーツクラブとともに開発したのが、なわとびを使って楽しみながら運動習慣が身に付くレクリエーションプログラム「なわトレ」です。未来を担う子どもたちのすこやかな成長をサポートしたい。その想いからスタートした新しい取り組みです。 新型コロナウイルス感染症の拡大が続く状況で心配なのが、子どもたちの運動不足です。下記調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行以前と比べてじつに6割以上の子どもが「運動量が減った」と回答しています。成長期にある子どもにとって、運動習慣は心身に大きな影響を与えます。そこで、こくみん共済 coop が立教大学 松尾教授・東京都障害者スポーツ協会 髙山先生・さわだスポーツクラブとともに開発したのが、なわとびを使って楽しみながら運動習慣が身に付くレクリエーションプログラム「なわトレ」です。未来を担う子どもたちのすこやかな成長をサポートしたい。その想いからスタートした新しい取り組みです。

5歳〜12歳期の運動不足が、その後の成長に大きな影響を与える!? 5歳〜12歳期の運動不足が、その後の成長に大きな影響を与える!?

オンラインスポーツ教室を主催するさわだスポーツクラブの調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行以前と比べて、66.3%の子どもが、運動機会が「とても減った」「やや減った」と回答しています（※）。その一方で、成長期における運動習慣は、子どもの成長に大きな影響を与えます。 オンラインスポーツ教室を主催するさわだスポーツクラブの調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行以前と比べて、66.3%の子どもが、運動機会が「とても減った」「やや減った」と回答しています（※）。その一方で、成長期における運動習慣は、子どもの成長に大きな影響を与えます。

新型コロナウイルス流行前と比べた子どもの運動量の変化 新型コロナウイルス流行前と比べた子どもの運動量の変化

「神経系型」と呼ばれる運動技術や脳と身体との連動性に関わる神経回路の発達は、5歳前後で成人の8割にまで達し、12歳でほぼ成人と同等にまで達します。5～8歳までの「プレ・ゴールデンエイジ期」9～12歳までの「ゴールデンエイジ期」に充分な運動機会を得られたかどうかは、その後の運動能力の発達に関連し、運動の得意・不得意だけではなく、体力の向上や心の発達にも大きな影響をおよぼします。 「神経系型」と呼ばれる運動技術や脳と身体との連動性に関わる神経回路の発達は、5歳前後で成人の8割にまで達し、12歳でほぼ成人と同等にまで達します。5～8歳までの「プレ・ゴールデンエイジ期」9～12歳までの「ゴールデンエイジ期」に充分な運動機会を得られたかどうかは、その後の運動能力の発達に関連し、運動の得意・不得意だけではなく、体力の向上や心の発達にも大きな影響をおよぼします。

スキャモンの発達・発育曲線 スキャモンの発達・発育曲線

「プレ・ゴールデンエイジ期（5～8歳）」「ゴールデンエイジ期（9～12歳）」に獲得したい、なわとびの効果!? 「プレ・ゴールデンエイジ期（5～8歳）」「ゴールデンエイジ期（9～12歳）」に獲得したい、なわとびの効果

全身運動であるなわとびは、運動不足の解消に留まらず、脳と身体との連動性に関わる神経回路の発達に有効と考えられています。なわを両手で持つ、両手で持ったなわを回す、回ってきたなわにタイミングを合わせて跳びあがる、空中で体勢を保つ、なわを飛び越えた後に着地する。一見単純そうに見える動きはコーディネーション能力と呼ばれる７つの能力の発揮によって無意識下で実行されており、なわとび運動はその能力の向上に適した運動と考えています。 全身運動であるなわとびは、運動不足の解消に留まらず、脳と身体との連動性に関わる神経回路の発達に有効と考えられています。なわを両手で持つ、両手で持ったなわを回す、回ってきたなわにタイミングを合わせて跳びあがる、空中で体勢を保つ、なわを飛び越えた後に着地する。一見単純そうに見える動きはコーディネーション能力と呼ばれる７つの能力の発揮によって無意識下で実行されており、なわとび運動はその能力の向上に適した運動と考えています。

運動神経を高めるための7つの能力 1リズム感を養い、動くタイミングをうまくつかむ。2平衡能力バランスを正しく保ち、崩れた姿勢を立て直す。3変換能力状態の変化に合わせて、素早く動きを切り替える。4反応能力合図に素早く反応して、適切に対応する。5結合能力合図に素早く反応して、適切に対応する。6定位能力動いている物と自分の位置関係を把握する。7分化能力道具を上手に操作する。 運動神経を高めるための7つの能力 1リズム感を養い、動くタイミングをうまくつかむ。2平衡能力バランスを正しく保ち、崩れた姿勢を立て直す。3変換能力状態の変化に合わせて、素早く動きを切り替える。4反応能力合図に素早く反応して、適切に対応する。5結合能力合図に素早く反応して、適切に対応する。6定位能力動いている物と自分の位置関係を把握する。7分化能力道具を上手に操作する。

遊びとスポーツの楽しさを味わえる「なわトレ」で楽しみながら運動習慣を身につけよう！ 遊びとスポーツの楽しさを味わえる「なわトレ」で楽しみながら運動習慣を身につけよう！

子どもたちの運動不足の解消とすこやかな成長のために、こくみん共済 coop がスポーツ社会学研究で知られる立教大学の松尾教授、（公社）東京都障害者スポーツ協会や東京都障害者総合スポーツセンター副所長を務めておられる髙山先生、さわだスポーツクラブと共同で開発したのが、なわとびを使った新しいレクリエーションプログラム、「なわトレ」です。なわとびには体操としての楽しさや達成感を得られることに加え、苦手を克服する力や、ダンスに似た表現力やリズム力の育成など、成長に関わるさまざまな要素が含まれており、「コーディネーション能力」を育むことができます。「なわトレ」の特徴は、自分のレベルにあったコース選択ができる点、また、一般に実施されているなわとびカードや検定同様昇級のシステムを持っていますが、規定種目の回数が出来た、出来ないだけでの判断ではなくコツコツ積み上げていけば必ず昇級できる仕組みをとっている点です。これらの仕組みによりなわとびの得意・不得意に関わらず、夢中になって楽しみながら運動を継続することができると考えています。子どもたちの運動不足の解消、すこやかな成長のため、ぜひご家庭や学校で「なわトレ」を楽しんでください。 子どもたちの運動不足の解消とすこやかな成長のために、こくみん共済 coop がスポーツ社会学研究で知られる立教大学の松尾教授、（公社）東京都障害者スポーツ協会や東京都障害者総合スポーツセンター副所長を務めておられる髙山先生、さわだスポーツクラブと共同で開発したのが、なわとびを使った新しいレクリエーションプログラム、「なわトレ」です。なわとびには体操としての楽しさや達成感を得られることに加え、苦手を克服する力や、ダンスに似た表現力やリズム力の育成など、成長に関わるさまざまな要素が含まれており、「コーディネーション能力」を育むことができます。「なわトレ」の特徴は、自分のレベルにあったコース選択ができる点、また、一般に実施されているなわとびカードや検定同様昇級のシステムを持っていますが、規定種目の回数が出来た、出来ないだけでの判断ではなくコツコツ積み上げていけば必ず昇級できる仕組みをとっている点です。これらの仕組みによりなわとびの得意・不得意に関わらず、夢中になって楽しみながら運動を継続することができると考えています。子どもたちの運動不足の解消、すこやかな成長のため、ぜひご家庭や学校で「なわトレ」を楽しんでください。

開発パートナー全体監修立教大学スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科松尾 哲矢（まつお てつや）教授 プログラムアドバイザー(公社)東京都障害者スポーツ協会東京都障害者総合スポーツセンター 副所長髙山 浩久（たかやま ひろひさ）氏トレーニングメニューの作案協力SAWADA S.C. 開発パートナー全体監修立教大学スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科松尾 哲矢（まつお てつや）教授 プログラムアドバイザー(公社)東京都障害者スポーツ協会東京都障害者総合スポーツセンター 副所長髙山 浩久（たかやま ひろひさ）氏トレーニングメニューの作案協力SAWADA S.C.

なわトレ トップページへ なわトレ トップページへ

監修：松尾哲矢（まつお　てつや） 立教大学スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科教授。専攻はスポーツ社会学、スポーツプロモーション論。1961年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程人間環境学府単位取得退学、博士（教育学）。東京都スポーツ振興審議会会長、日本レジャー・レクリエーション学会理事、日本スポーツ社会学会編集委員会委員、（一社）日本体育学会代議員、（公財）日本レクリエーション協会理事、（公財）日本スポーツ協会指導者育成委員会専門委員・国際交流専門委員会委員・「Sport Japan」編集部会副部会長などを歴任。社会現象としてのスポーツに対して社会学的にアプローチし、戦後日本のスポーツ界における《場》の構造変動と文化的再生産の研究を主要な研究テーマとしている。また、こうした研究テーマから日本のスポーツ政策の動向、しょうがい者スポーツとコミュニティ、子どもの運動習慣づくりとコミュニティ、地域スポーツクラブとコミュニティ形成、生涯スポーツシステムの動向などを研究課題としている。著書に『子どもの体力・運動能力がアップする体つくり運動&トレ・ゲーム集』（ナツメ社 2016）等がある。

【参考文献】・関西体育授業研究会（2016）クラスの絆がグッと深まる！「なわとび」絶対成功の指導BOOK（明治図書）・粕尾将一（2018）はじめての前跳びからスペシャル技まで　どの子も夢中になる「なわとび学習カード」（明治図書）

ページTOP