大病後は不安もあったが、周りの人の励ましに力をもらえた。
その心強さ・ありがたさを自分も大切に繋いでいきたい。

千葉県長生郡一宮町_玉前(たまさき)神社.jpg

千葉県在住

北野 祥一 さん [50歳]

PROFILE
駅員として勤務しながら、休日は神社・仏閣巡り、病後の体力づくりをかねた散歩を楽しんでいる。一番のお気に入りは、千葉県長生郡一宮町にある玉前(たまさき)神社(左記写真)。入院中も「呼ばれている気がする」と思うほどでご縁を感じているそう。

風邪のようなだるさが、
まさかの急性心筋梗塞。

 31547889_s.jpg約1年前、だるさを感じて風邪かなと思ったので、念のため仕事を休んで家で横になっていたときのことでした。急に胸が苦しくなり、呼吸も荒くなって冷や汗も…。これはおかしいと自分で救急車を呼び病院に搬送されました。病院到着時には血圧が200オーバー、点滴しても治まらずエコー検査して…急性心筋梗塞と診断されました。心筋梗塞というと、“うっと苦しんで倒れる”というイメージがあったので、搬送時からずっと意識もあるし、「え?これが心筋梗塞?」という感じ。カテーテルを入れると少しずつ苦しさが解消されて、「あぁもう大丈夫だ」と少しホッとしたのですが、それと同時に今度は「入院?するよな、何日くらいだろう…」「友達の結婚式いけないか、連絡しなくちゃ」「心臓の病気になったんだ、何歳まで生きられるんだろう」など、いろいろな不安が押し寄せてきました。

みんなの経験談を聞いて、
前向きな気持ちに。

 27466984_s.jpg入院は10日間。はじめの2日間はベッドで安静にして、その後は薄味の病院食にちょっと物足りなさを感じながら(笑)、体力回復を目指して病院内を歩くリハビリをして過ごしました。医師からは退院後も塩分控えめ、アルコール控えめ(飲まないほうがいい)、重いものを持たないで、ダッシュもしないでと言われました。心臓に負担がかかることはなるべく避けましょうということですよね。自宅で療養して仕事に復帰したのは2ヶ月後。みんなにお見舞いの声をかけていただいて、本当にありがたかったです。しかも驚いたのが周りに「実は心筋梗塞になったことがある」「自分は〇〇という病気をした」という人が意外と多かったこと。でも、そのみんなが体調に気をつけながら楽しみも見つけて、毎日アクティブに過ごしていると知ったんです。「食事も運動も気をつけていかなくちゃ、この先大変だ」と思っていたのが、「そうか!みんなも元気にやっているんだし、自分も気をつけながら好きなことをやるぞ!」と前向きになれました。

共済と公的保障のWサポートで
入院費用をまかなえました。

 こくみん共済 coop には、労働組合から入院後すぐに連絡を入れてもらっていました。実は少し前に、年齢に合わせてもう少し手厚くしようと保障の見直しをしたところ。毎月の負担は小さくて保障内容が充実しているのと、問い合わせるとすぐに対応してくれるので助かっています。こんなことが起こるとは想定外でしたが、今思うとちょうどいいタイミングで見直せたのかもしれません。ICUに入ったりもしたのでそれなりに費用はかかったのですが、公的保障の高額療養費制度の申請もしつつ、共済金を受け取れたので、入院費や治療費の負担が軽減しましたね。

頑張っている自分に
たまにはご褒美も!

 病気をする前にやっていた和太鼓は、けっこう体力を使うので病後はお休みしています。一度去年の夏にお手伝いで演奏したとき、久々なのに人生一番かも!というくらいのいい「打ち」が入って(笑)。ついつい本気で最後まで叩ききってしまったんです。終わったら心臓がドキドキして自分でもびっくり!さすがに心配になって、その日は打ち上げに参加せずまっすぐ帰りました。
 今も2ヶ月に一度通院して検査を受けていますが、先日、主治医の先生に「もう普段通りで大丈夫ですよ」と言われました。ただ、やっぱりまだまだ健康でいたいので、今までのルールは守っていこうかなと思っています。頑張りすぎてストレスになったら元も子もないのでほどほどに。たまのご褒美として「ラーメンのスープをちょっと飲んじゃう日」「薄い水割りをもう一杯だけ飲んじゃう日」などはアリですよね!

編集後記

 療養中、会社の同僚や地元の友人から励ましのメッセージがたくさん届いたという北野さん。そのときにもらった力を誰かに繋げていきたいという優しさにお人柄が伺えました。健康第一を貫きながら無理はせず、明るく前向きに生きる姿はみんなに力を与えてくれると思います。