自宅が火事になり、家財保障が役に立ちました。
日々の備えは、今の平穏な生活を守るために
必要なのだと強く感じています。
埼玉県在住
T.Fさん [56歳]
PROFILE
火事から数ヶ月経った今も、手続きや整理などを進めている。もう少し落ち着いたら旅行に行ったり、趣味の観賞魚にもまたトライしてみたいと考えている。
会社から急いで帰宅すると、燃えていたのは自宅でした。
いつも通り仕事をしていたある日、「Fさんの家の近くで火事らしい!」と会社の人から聞き、何かあっては大変、と急いで帰宅しました。家に近づくと、家の前の道路が閉鎖されており、消防車や警察が来ているほうに目をやると、炎と煙が出ているのは自宅でした。
そこからはもう何も考えられなくて、燃えている自宅をただただ見ているしかないという状態。弟が在宅していたのですが、弟含め近所の方も、すぐに逃げることができてけが人が出なかったのが不幸中の幸いでした。
正直、当日の詳しいことはきちんと覚えていません。まず「今日寝る場所を確保しなければ」とご近所の方や町会に相談し、当日は公民館を借りることができましたが、住む場所がないということで、本当に着の身着のまま。「明日からどうしよう」と思うと眠れませんでしたね。2日目はネットカフェでしのぎ、3日目に不動産屋ですぐに入れる部屋をいくつか探してもらい、やっと住まいを確保することができました。
次にはじめたのは片付けの手配です。消防の検証などが終わり、足を踏み入れると、ほとんど燃えてしまって何も残っていないような状態で…。こくみん共済 coop の担当の人にも現場を見てもらい、「全焼」という判断がされました。火災後しばらくは仕事も休んで、証明書を出してもらったり、片付けの業者を手配したり、心は全然癒えていないのにやらないといけないことが山積みでした。。
なんとなく加入した家財保障が、生活再建を踏み出すきっかけに。
家財保障のことは、会社を通じて労働組合にも連絡が行き、「Fさん、家財保障に加入していたのでは」と言われてようやく思い出しました。入社してすぐに労働組合の紹介でこくみん共済 coop の家財保障に加入したのですが、本当になんとなく「そんなに高いわけじゃないし、入っておこうかな」と加入したのだと思います。ただ、その家財保障に助けられた部分は大きかったですね。家にあったもののほとんどが燃えてしまったので、家財保障がなかったら、かなりの出費になったと思います。まだ完全に元通りとはいかないですが、洗濯機や冷蔵庫などの必要最低限の家電や家具は買い揃えられています。あのとき備えておいて本当によかったです。
同僚や近所の方、共済担当者、
みなさんに感謝しています。
当時の記憶がないくらい大変な出来事でしたし、今もすべての整理がついたわけではありません。ただ、周りの人に本当に恵まれたと思っています。仕事をしばらく休むことになって負担をかけた同僚からは気遣いやお見舞いをもらい、非常にありがたかったです。こくみん共済 coop の担当者もしかりで、家財保障の手続きや各種書類の書き方はもちろん、臨時費用共済金※1についても教えてもらい、近所の方へのお見舞いに充てることができました。細かいことも相談できたのが心強かったです。
保障は平穏な生活を続けるために
絶対に必要だと実感しました。
家が火事になるなんて誰も思わないですし、もちろん起こらないほうがいいのですが、まさか自分がということが起きる可能性はゼロじゃない。だから、手頃な掛け捨てでもいいと思いますし、とりあえず何かしらの備えをしておくといいと思います。穏やかな日常を取り戻すため、いつも通りの生活に早く戻るための助けとして、改めて保障の必要性を感じました。新しい家でも住まいる共済にお世話になるのですが、ご近所へのお見舞いなどを考えて類焼損害補償特約※2をつけた加入を検討しています。
※1臨時費用共済金…「火災などのとき」による罹災後の臨時の支出に充てる費用としてお支払いするものです。
※2類焼損害補償特約…住宅から発生した火災、破裂または爆発により、近隣の住宅およびそこに収容される家財に生じた損害に対してお支払いするものです。
編集後記
大変な思いをされ、思い出したくないこともあるであろう中、「この経験が、誰かの役に立つならば」とひとつひとつ丁寧に語ってくださったFさん。インタビューに同席いただいた労働組合執行委員長の方からも「貴重な話を聞かせていただいた。Fさん含め、全組合員の暮らしを守るために、今後とも積極的に活動していきたい」と心強いお話がありました。