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支えてくれた人たちへの感謝忘れずに
好きなスキーをこれからも!

栃木県在住
S.S
さん [58歳]

PROFILE
ゴム製品メーカー勤務。妻と3人の子どもの5人暮らし。趣味は小学生のころから続けているスキー。全日本スキー連盟が認定するスキー検定で1級を取得した経験を持つ。毎年冬になると家族や友だちと一緒に近くのゲレンデへ滑りに行く。

スキー大会の練習中に大転倒。複雑骨折で手首を切開することに

 私が全労済の保障のお世話になったのは、趣味のスキーで手首を複雑骨折してしまい、手術を受けたときです。
 その日は、栃木県で開催される市民大会に出場する予定で、家族や近所のスキー仲間と開催場所のスキー場に来ていました。
 大会前、ウォーミングアップのつもりでゲレンデを滑っているときでした。ターン中に人が滑り降りてくる気配があったので、避けようと思ってターンの向きを反対側に変えた直後、その方向から別の人が滑り降りてきていたため、バランスを崩して転んでしまいました。
 起き上がったとき、右手首にしびれるような鈍い痛みがありました。この時点では「捻挫程度だろう」と軽く見ていたのですが、応急処置をしてもらいにスキー場のパトロールセンターに行くと「骨折している」と言われました。さらに、病院で詳しく検査してもらうと、「複雑骨折」という結果で想像以上の大けがでした。
 治療のためには、手首を切開して折れた骨を寄せ集めてから、金具で元のかたちに戻るまで固定しなければならないと説明を受けました。手術費用もかなりかかると聞き驚きましたが、背に腹は変えられないという思いで手術を受けることにしたのです。
 利き手の手術でしたから文字を書いたり、パソコンを入力したりするのもひと苦労。風呂場で髪を洗ったり、タオルを絞ったりするのも片手でしかできない状態。会社へ行くにも、普段の車通勤ができないなど、とても不便な生活が続きました。

 そんな中で頼もしかったのは家族や友人たちの存在です。自宅では妻がなにかと世話を焼いてくれましたし、近所のスキー仲間は、自分が車で出勤するついでに、私を会社まで乗せていってくれました。ギプスが外れるまでの1~2週間、こうした周囲のサポートは本当にありがたかったですね。
 その後リハビリなどを行い充分に回復したところで、手首の中に入れていた金具も取り外してもらいました。

治療から1年後の申請でも大丈夫。対応も柔軟で手続きもスムーズ

 全労済に問い合わせたのは、事故から1年くらい後です。労働組合が全労済の団体用の保障に加入していて私も対象になっていたのですが、そのことをすっかり忘れていました。
 会社の同僚が運動中のけがで全労済の共済金を受け取ったと話をしていて「そういえば、自分も共済金を受けられるのではないか」と思い出しました。
 半信半疑で問い合わせてみると「3年までは過去にさかのぼって申請できる」という説明で「これは、ありがたい」と、さっそく申請することにしたのです。
 申請の手続きでは、入院治療費のわかる領収書が必要でしたが、その書類がすぐには見つかりませんでした。そこで全労済の担当者に相談してみると「当時の入院を証明できるものであれば他の書類でも結構ですよ」と柔軟に対応していただいたので、無事に手続きを済ませることができました。
 その後、共済金が振り込まれました。待たされた印象はなく、思った以上にいただけて大変助かりました。入院治療にかかった費用も補うことができました。

スキーの魅力は爽快感!フランスの有名ゲレンデで滑るのが夢

 今回、複雑骨折という大けがを体験したものの、私にとって子どものころから続けてきたスキーの楽しさは変わりません。
 高い山の上から風を切って滑走するときの爽快感、右へ左へとターンしながら、雪上を滑るときの浮遊するような感覚は、他のスポーツにはない魅力があります。
 子どもたちが受験や学校の部活動で忙しいこともあり、最近は一緒に滑る機会も減っていますが、年に1、2回は近所のスキー場に連れて行きたいと思っています。
 一度行ってみたいスキー場は、世界的にも有名なフランスのシャモニーです。若いころはヘリスキー(※)をするためにカナダを旅行したこともありますが、広大な景色を眺めながら新雪を滑走する爽快感は、想像するだけでもワクワクしてきます。

 今は仕事が忙しくて休暇の計画を立てられずにいますが、定年後の夢として心に留めておいて「いつか実行できれば!」と思っています。
 もちろん家族に迷惑をかけないように、けがには最大限注意しますよ。

  • ヘリスキー…ヘリコプターで山の頂上に近づき、そこから スキーやスノーボードでの滑走を楽しむ。上級者向けのウィン タースポーツとして知られている。

編集後記

 治療中、利き手の使えない不自由な生活をサポートしてくれたご家族やご友人に感謝したいとお話されていたS.Sさん。手首の骨を支えるために使った金具は、今は自分のバッグに結び付けて“お守り”にしているそうです。なにか起きたときに自分を支えてくれる存在があるって、心強いですよね!