最初は、脳動脈瘤があるといわれても、具体的な痛みがあるわけじゃないので「本当かな?」と疑うような気持ちでした。しかし、再検査を受けてみると「いつできたものかはわからないが、脳の動脈に7mmくらいの膨らみ(脳動脈瘤)が間違いなくある」という結果で「可能性は低いが、破裂するとクモ膜下出血を起こす」と説明を受けました。
そんな不発弾みたいなものが頭のなかにあると知り、びっくりしてすぐに手術してもらうことにしました。
私にとっては生まれて初めての大きな手術なので、費用について担当医に質問してみました。すると「わからない」との返答で、少し驚いてしまいました。その医師によると、脳の手術は術式の複雑さによって費用に幅があるという事で、開頭しないとわからないのだそうです。どれくらいの出費になるのか不安でしたが、逆に考えれば「加入していた保障がついに役立つときがきた」と思い直し、全労済の担当者には「手術することになった」と事前に伝えておいたのです。
担当者からの返事は「わかりました。落ち着いたらご連絡くださいね」というものでしたが、その余裕のある雰囲気がかえって心強く感じたのを覚えています。
手術の日は、頭を丸坊主にして開頭手術の準備を整えてから麻酔で眠らされました。手術時間は5時間くらいだったそうですが、目を覚ましたときには終わっていたので、自分のなかではあっという間という感覚でしたね。
自覚症状のない病気でしたから、治ったことが実感できずにいたのですが、退院後も何度か通院して手術後の経過説明などを受けるうち、「これなら大丈夫だ」と不安が取り除かれていきました。
その後、全労済に連絡して共済金の申請手続きを行いました。私の場合、複数の保障に加入していたので、少し手続きが複雑だったのですが、書類に不備があったときは、全労済の担当者が親切に教えてくれたので苦労したという感覚はありません。おかげで、すべての共済金を受け取ることができ、手術・入院費用の支払いも無事に済ませることができました。
最後まで面倒を見てくれた全労済の担当者に感謝したいと思います。
55歳で脳動脈瘤の手術を体験。
家族のため、まだまだがんばります!
神奈川県在住
S.Sさん [56歳]
PROFILE
バス会社で働きながら労働組合の役員として保障の問い合わせや相談に応じている。お子さまは3人で、結婚をして家を離れている長男がときどき孫の顔を見せに来てくれるのがうれしい。
家族が増えて家計を意識。掛金の手ごろさで全労済に加入する
全労済を知ったのは30代のころです。会社に入社して3年目くらいから関わるようになった労働組合の活動で知りました。
当時加入していた他社の保障に比べて、内容はほとんど同じで、掛金を抑えられることがわかり、これは手ごろだと家族みんなで全労済の保障に変更したのです。
長男が生まれたばかりで、これからいろいろとお金がかかることを思えば、掛金は少しでも安く抑えておきたいと考えていました。それだけに「いいタイミングで知ることができた」という気持ちでした。
それから保障のお世話になることもなく、健康に過ごしてきたのですが、55歳になって初めて受診した脳ドックで脳動脈瘤が見つかりまして・・・。
脳動脈瘤の治療で、人生初の手術を体験する
家族のために備えておきたい。これからも保障は「必要経費」
今回の共済金が治療費だけでなく、その後の生活の支えにもなってくれたことは、私自身はもちろん、家族にとってもありがたいことでした。
全労済の保障は「自分になにか起きたとき、家族の生活を代わりに支えてくれるもの」という感覚です。掛金はその安心を担保するための「必要経費」ですね。
会社では労働組合の役員を務めていることもあり、若い社員から「どの保障を選んだらいいですか?」と聞かれることも少なくありません。そんなときは「まず、自分が加入している保障の点検と見直しをしてみたらいいよ」とアドバイスしています。自分に必要な保障を点検することで、もし掛金が抑えられればその分のお金を蓄えに回すこともできます。
今は目の前の仕事で頭がいっぱいだったとしても、いずれは健康のこと、未来のことを考えて計画を立てなければならない日が来ます。そのときに、先立つものが少しでも多くあったほうが、選択肢の幅も広がるのではないでしょうか。
今回のできごとで、家族のために「まだまだ元気でいなければダメだ」とあらためて思いました。タバコはなかなかやめられませんが(苦笑)、少しずつでも節制して、今の健康な生活を長く続けられるように努力したいと思います。
編集後記
「自分にもしものことがあっても、家族が困らないようにしたい」というお話から、一家の大黒柱として「まだまだがんばるぞ」という前向きな気持ちが伝わってきました。そんなS.Sさんの姿を、ご家族のみなさまもきっと頼もしく感じていらっしゃるだろうなぁと思いました。