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仲間とゴルフを楽しむ日々。
めざすは人生3度目のホールインワン!

小栗 栄一(おぐり えいいち)さん

栃木県在住
小栗 栄一
(おぐり えいいち)さん [76歳]

PROFILE
62歳で退職後、現在は奥さまと娘さんの3人暮らし。 趣味は現役時代に始めたゴルフ。今は地域のゴルフ同好会に所属して、仲間たちと楽しみながらスコアを競う日々。

東日本大震災を自宅で体験。「呆然として、声も出なかった」

 全労済の共済に加入したきっかけは、自宅の保障が満期を迎えたときに、偶然見かけた全労済のチラシです。加入の手続きは妻がやってくれました。私はどちらかというと保障に関して無頓着で(笑)、「自宅の保障に加入して意味があるのだろうか?」と懐疑的でした。しかし、東日本大震災を体験した今では、妻の判断に心から感謝しています。

 震災の日は、自宅にいました。グラグラと揺れを感じたので「とりあえず、外に避難しておこう」と向かいの空き地に行きました。当時は小さな地震が多かったので、今回もすぐに収まるだろうと思っていました。ところが、しばらくして最初の揺れよりも予想外に強い横揺れが襲ってきました。ガガガーッという音がして、自宅の屋根瓦がどんどん落ちていくのが見えました。私と同じように外に避難していたお隣さんが「これはダメだーっ」と悲鳴を上げていたのを覚えています。私は目の前の惨状に呆然として声も出ませんでした。

地盤が傾き擁壁が崩壊。余震におびえて過ごした一夜

 揺れが収まり、落ちた屋根瓦を拾い集めていると、近所の人が「裏側が大変なことになっているよ!」と知らせに来ました。驚いて見に行くと、裏側の地盤を固定していた擁壁が崩壊していました。自宅が高台にあったので、崩れた土砂が他人の敷地になだれ込んでいる状態でした。とても申し訳なかったですね。しかも、たまたま様子を見に来てくれた土建業者の方からは「(自宅は)小手先の修理をしてもムダ。基礎から建て直さないとダメ」と言われて……。なにもかも、ショックでした。
 家の中もめちゃくちゃでした。寝室のある2階は、部屋のドアが開かなくなっていました。外に出てハシゴでベランダに登って窓から中をのぞいてみると、タンスや引き出しが倒れてドアが塞がれていました。もし、あの地震が就寝中に起こっていたら、押しつぶされていたんじゃないかと思い、ぞっとしました。
 ガスや水道が使えず、割れた窓や壁から風が吹き込んできて寒いので、灯油ストーブで暖をとろうと思いましたが、余震の影響で火が着けられませんでした。近所の方が「これで元気を出してね」とスープを持ってきてくれたときには、人のつながりの温かみを感じました。

自宅の再建と病気の治療。保障のありがたみを実感する

 全労済に連絡したのは、それから4、5日後です。妻が電話をかけると「罹災証明書のコピーがあれば、すぐに手続きします」という話でした。市役所に連絡をすると、担当者が調査にやってきて、後日「全壊」の罹災証明書をもらいました。妻は、その証明書のコピーをすぐに全労済に送付したそうです。すると、1ヵ月程で共済金を受け取ることができました。全労済の担当者から共済金が出ることを聞いた妻は、ホッとして思わず涙がこぼれたそうです。スムーズな対応には本当に助けられました。
 その後、共済金を充てて自宅を建て直すことができ、1年7ヵ月ほどで元の暮らしに戻ることができました。妻は共済金を受け取ったときに「これで立ち直れる。立ち直らないといけない」と思ったそうです。

 一方、私も震災が起きた年に運悪く、がんとヘルニアで立て続けに治療を受けました。このときは全労済の「こくみん共済」から受け取った共済金を治療費に充てることができました。
 保障のありがたみは、実際に共済金を受け取って始めてわかるものだと痛感しています。今は“全労済に加入していてよかった”とお世辞ではなく思います。

趣味はゴルフ。ホールインワンの爽快感がたまらない

 震災を乗り越えられた今は、新居で妻と娘の3人でのんびりと暮らしています。趣味はサラリーマン時代に会社の同僚から勧められて始めたゴルフです。地域の同好会に参加して、1ヵ月に5、6回くらいのペースで県内のゴルフ場に通っています。18ホールを歩くだけでもいい運動になりますよ。
 1ラウンドを終えた後は、その日の反省点を必ずメモするようにしています。何度も記録していると、まとめて見返したときに自分の苦手なところが見えてきますから、練習の参考になりますね。
 今のスコアは90前後です。ゴルフって不思議なもので、スコアが100を切るまでは楽しいことばかりなのですが、100を切るようになると「あのショットはもっとうまくできたはず」とか「あのバンカーで無駄打ちしなければ……」とか、反省することばかりになってしまう(笑)。でも、それが日々の向上心につながっていますね。仲間とおしゃべりしながらコースを回るのも楽しいですね。
 私がよく通っている那須塩原市のゴルフ場には、全部で3つのコースがあるのですが、実は、そのうちの2つでホールインワンを出しています。すごいでしょ!あのときの爽快感は忘れられません。せっかくだから、残りの1コースでもホールインワンを狙いたいと思って頑張っています(笑)。

編集後記

 取材中はゴルフの話で盛り上がり、その場でスイングの指導までしてくれた小栗さん。新しく建て直したご自宅の庭でも、練習は欠かさずにされているそうです。震災を乗り越えて、趣味を十二分に楽しまれている姿が、とても輝いて見えました。