こくみん共済 coop の公式ホームページお問い合わせ全国の窓口関東統括本部 公式ストーリー1人で抱え込まないで!誰かに相談すれば改善策が見つかるはず

1人で抱え込まないで!
誰かに相談すれば改善策が見つかるはず

東京都在住
A.I
さん [51歳]

PROFILE
お母さんと娘さんと、3人暮らし。お母さんのお世話をしながら仕事を続け、忙しくも充実した日々を送っています。

突然の激痛、思いがけない手術。焦りと心配で押しつぶされそうに

 2009年か2010年の頃だったと思います。何の前触れもなく突然の腹痛が襲ってきたんです。「これまでに経験した食べ過ぎや飲み過ぎで起こる腹痛とは、痛みの種類が少し違うような気がする……」、そんな漠然とした不安に襲われながら、近所の診療所へ駆け込みました。
 診察を受けて、その日は自宅で様子を見ることになりましたが、翌朝になってみると、痛みはより一層激しくなっていました。そこで救急車を呼び、総合病院で精密検査を受けたところ、診断結果は「腸閉塞」でした。
 腸閉塞とは、食べ物が小腸や大腸で詰まってしまう病気。腸が肥大するため、お腹が張って痛くなり、外へ出ることができなくなった腸の内容物が口の方向に逆流して嘔吐することもあるそうです。
 そのまま入院することになったのですが、入院中はとにかく痛みが酷かったのを覚えています。ズキズキと刺すような痛みが続き、痛み止めを飲まないと耐えられないほどでした。そして、「どうしよう…これは手術かな?」「仕事があるのに、完治までどのくらい期間がかかるのだろう?」という恐れや焦り…そして何より、残された家族への心配で、お腹だけでなく、心までギュッと締めつけられるように痛くて、苦しかったです。

入院中に考えたのは家族のこと。ところが…

 入院中の一番の心配は、やはり家族である娘と両親のことでした。特に母は当時から、介護とまではいきませんが私の世話を必要としていたので、申し訳ない気持ちがありました。
 ところが、それ以上に、家族が私のことを心配してくれていたのです。 「とにかく早く治して欲しい。だから自分たちのことは気にしないで」と言ってくれました。そればかりか、家族は毎日通って身の回りのことを手伝ってくれて、感謝してもしきれないくらいです。
 私は気付きました。「そうか、今私が家族のためにできることは、家族を心配することではなく、少しでも早く病気を治すことだ」と。だから「家族のことが心配なら、まずは治すことに専念しよう!」と決め、医師と一番早く治る方法を相談し、手術を受けることにしました。
 結果、手術は成功して、その後は順調に回復。無事に完治し、短期で退院することができました。入院中は友人からもたくさんの励まし、お見舞いをいただいて、改めて皆さんの温かさを感じました。
 退院後も、仕事は数日間休みをもらって、自宅で静養していました。「休んだ分を取り返そうと焦って無理をして、万一傷口が開いたりしたら元も子もない」と考えたんです。入院中の教訓を活かせました。きちんと普段の生活に戻す準備をしてから、仕事に復帰しました。

こんなところにも“支え”が!退院後にわかった、もうひとつのサポート

 職場にも元どおり復帰することができ、気持ちにも余裕が出てきたあるときのことです。病院から「加入している保障などはありませんか」と聞かれました。そのときになって、自分が『こくみん共済』に加入していることを思い出したんです。全労済の窓口に連絡すると、とても丁寧にわかりやすく、安心できる対応をしてくださいました。共済金を受け取るまでの手続きは本当にスムーズで楽でした。
 「あぁ、こういうときのための『こくみん共済』なんだな、加入していて本当によかった」と思いました。共済金を入院費に充てられて、家計が非常に助かりましたし、「自分が支えられている気持ち」にもなって、精神的にも助かりました。入院時にはその存在を忘れてしまっていたわけですが、共済はいざというときに安心できるお守りのような存在ですね。

健康・平和であることを祈りながら、前向きに生きる。
夢はそのあとに自然と見えてくるもの

 現在はおかげさまで元気に生活していて、仕事、親の介護、そして自分の趣味や家族との時間を大切にしています。仕事の内容は詳しくお話しできないのですが、子どもから年輩の方にまでお役に立てるだろうという仕事をしています。
 趣味は美術鑑賞です。美術館は私にとって、すべてを忘れさせてくれる特別な空間。世界、時代、画家の生き方など、多くのことを想像できるところが最高です。
 今願うのは、「このまま健康で平和に生活できれば」ということだけです。自分が家族や友人、職場の人たちなどに支えてもらっているように、「自分も誰かの支えになりたい、役に立ちたい」、そう思いながら仕事をして前向きに努力していけば、夢はそのあとに自然と見えてくるものだと思っています。

 もし今、病気やけがで苦しんでいる方、またはそのご家族が看護や介護をされているなら、「どんなに苦しい時でも、1人で抱え込まず、誰かに相談してください」と伝えたいです。1人でつらいことを考え込んでいるとどうしてもマイナス思考になりがちですが、誰かに相談することで、必ず何か改善策が見つかると思います。

編集後記

 数年前に腸閉塞で入院されたA.Iさんですが、ご家族も以前に何度か入院、手術を経験されているそうです。そんなときは「何よりも本人の気持ちになり、寄り添ってあげることが大切です」と話してくださいました。そんなやさしいA.Iさんだからこそ、周囲の皆さんからの温かいサポートがあり、治療に専念することができ、結果的に短期で復帰できたのでしょう。人にやさしく、前向きに。基本的なことかもしれませんが、改めてその大切さを教えてもらいました。