こくみん共済 coop の公式ホームページお問い合わせ全国の窓口関東統括本部 公式ストーリー家族と同僚に支えられ、失明の不安と闘う日々。希望を捨てず、いつか元の生活に戻りたい

家族と同僚に支えられ、失明の不安と闘う日々。
希望を捨てず、いつか元の生活に戻りたい

栃木県在住
N.N
さん

PROFILE
夫、娘、義父の4人家族。単身赴任中の夫に代わり、義父の介助をしながら、高校生の娘と暮らす。労働組合の書記局として、組合員の活動をサポートしている。

糖尿病で白内障と緑内障を併発。それまで、当然だった日常が奪われて・・・

 「なんだか周りが白くてボンヤリして見えるなぁ・・・えっ!右目が見えない!?」
 家で洗濯物をたたんでいると、右目の視界にモヤがかかることに気付きました。それが少しずつ大きくなっていくような感じで、だんだん周囲が見えなくなってきました。
 これはおかしいと思い、近所の眼科に行きました。先生に症状を伝えたところ「大きな病院で、しっかり検査を受けてもらったほうがいい」といわれて、翌日大学病院で検査を受けることになったのです。
 検査の結果、白内障と緑内障を併発していることがわかりました。さらに、血液検査の結果、血糖値が異常値を示していたことから、その原因が糖尿病であることも判明したのです。

 すぐに、目のレーザー治療を受けました。治療中は麻酔を受けていたものの、鼻の奥を突き刺すような痛みがずっと続いているような状態だったのを覚えています。
 1度の検査で、3つの病気が見つかるとは思ってもいませんでした。とくに白内障は、高齢者のかかる病気だとばかり思っていたので、40代の自分がなるとは想像もしていませんでした。

失明の不安と向き合う日々。人と話せること、働ける場所があることの喜び

 翌日から3週間ほど入院しました。周りがよく見えないので、病室を離れるときは、廊下の手すりにしがみつきながらでないと動けませんし、食事では、スプーンですくった物を口に運ぼうとしても距離感がうまくつかめなくてこぼしてしまう、といった状態でした。今まで、できて当たり前だったことが、突然できなくなってしまったことがショックでした。
 白内障の手術も受けましたが、病状の悪化を防ぐための手術だったため「良くなった」という感じはなく、終わった後も「私の目はずっとこのままかも・・・」と、不安な気持ちでいっぱいでした。
 退院から2週間くらいで仕事に復帰できたのは幸いでした。とはいえ、目が不自由なので、文字を読むのが困難なのはもちろん、書類に字を書くときも、ルーペを覗き込みながら1文字ずつでないと、しっかり書くことができませんでした。そんな状態にもかかわらず、働く場所を与えてくれている今の職場には、感謝の気持ちしかありません。
 周囲のサポートにも助けられました。単身赴任中の夫が戻ってきて家事をやってくれましたし、高校生の娘も、毎日、持参していたお弁当を自分で何とか用意してくれました。退院直後は、ひとりで洗髪ができなかったので、行きつけの美容院にお願いして洗ってもらうこともありました。

担当者が「保障の切り替え」をアドバイス。共済金が通院をサポートしてくれた

 こくみん共済 coop に問い合わせたのは、仕事に復帰して1週間ほどしてからです。20年前に結婚をきっかけに「こくみん共済」の「医療タイプ」に加入していました。でも、今日まで保障のお世話になったことがなかったので、加入していたことをすっかり忘れていたのです。
 ちょうど労働組合の事務所に出入りしている担当者と話す機会があり「保障の対象になると思うので、共済金を申請してはどうですか?」とアドバイスをしていただきました。
 その日のうちに、夫に申請手続きをお願いしました。申請から共済金を受け取るまでの期間は2週間くらいだったと記憶しています。迅速な対応に助けられました。
 もうひとつ助けられたことがあります。担当者から「今後も治療や通院で大変になるだろうから」と、保障の切り替えをすすめてもらいました。新しいタイプが登場したタイミングということもあり、掛金はやや上がるのですが、保障の内容が充実していました。
 その後、白内障の手術を2度受けて、現在も通院しながら継続的に保障のお世話になっているので、切り替えをアドバイスしてくれた担当者には感謝しています。
 今まで大きな病気をしたことがなく「まだ若いし、大丈夫だろう」という感覚で過ごしていました。でも、それは間違いでした。人生は何が起こるかわからない、だからこそ保障は必要なのだと実感しました。
 視力を失う危険が去ったわけではありませんし、大変なことはたくさんあります。でも、家族や職場の仲間から元気をもらっているので、病気に負けるわけにはいきません。
 最近、家で洗濯物をたたんだり、娘のお弁当を作ったりといった、日常の家事に意識を向けてみたり、職場の仲間とちょっとした雑談をするだけでも、気持ちがずいぶん楽になることに気付きました。希望を捨てず、元の生活に戻れるように頑張りたいです。

編集後記

 「いまの、暮らしに不安はないですか?」との質問に「家族を支えられる自分でいたいから、頑張ります」という言葉が力強く、印象に残りました。本当につらいとき、自分を支えるものは、大切な人を守りたいという「気持ち」なのかもしれません。元の生活を取り戻そうと奮闘するN.Nさんを応援したいと思いました。