「病気は突然訪れることがある」と、つくづく思います。肺炎での入院から、しばらくは何事もなかったのですが、2013年12月に、体が突然異変を訴えました。お腹に空気がたまったり、胃がもたれたりと、今までにない胃腸の不調を感じたのです。
病院で、人生初の胃カメラと大腸カメラで検査してもらったものの、結果は「異常なし」で、このときは結局原因不明でした。
それから年が変わり、2014年2月に下腹部が急にポコッと突き出たので、今度は別の病院で診てもらうと、「鼠径ヘルニア(脱腸)」だと判明しました。
そのときは、「手術はしてもしなくてもどちらでも良い」ということでしたので手術をしないことにしましたが、ついに2014年6月ごろ“下腹部のポッコリ”が大きくなってきたので、手術を決意しました。手術と聞いて少し不安になり、入院前はインターネットでいろいろな方の体験談を読みましたね。1週間くらいで退院できるという声が多く、「それほど心配する病気ではないのかな」と、少し安心したのを覚えています。
5日間の入院生活では、好きな歴史小説と推理小説を読みながらゆっくりと過ごしました。1日3回、病院食なので量は少ないですがきちんと食事もでき、意外にもおいしかったので驚きました。
手術後は胃腸の調子が悪くなることがなくなり、すっきりとしたので、手術を受けて正解でした。
入院を通じて改めて感じた健康と保障の大切さ。
このまま元気に4人の子どもの成長を見守りたい。
東京都在住
H.Mさん [53歳]
PROFILE
都内でソフトウェア開発の仕事を行っており、おもにプリペイドカードのシステムを作成&運用している。家族は奥様と子ども4人の6人家族で、趣味は将棋とサーフィン。
風邪だと思ったら……。思わぬ病気で、保障の大切さを実感
私がこくみん共済に加入したきっかけは、もともと別の会社の保障には加入していたものの、「病気のときの保障金額をより多くしたい」と考えたからです。いいところはないかとさまざまな保障を見比べたところ、手頃な掛金で保障額がそれなりにいいと感じたこくみん共済に決めました。
こくみん共済に加入したとはいえ、保障は何かよからぬことが身に降りかかったときに使うもの。使わないに越したことはないのですが、私の場合はそれが2011年頃に突然訪れました。
当時、仕事が急に忙しくなったんです。生活のリズムが急変したせいか、体調が悪くなったのですが、それでもなんとか出社していました。すると1月下旬のある休日に、突然40度の熱が出たんです。
次の日には37度台まで下がったので、そのまま出社して仕事をしていました。いつもなら、すぐに平熱に戻るからです。ですが、このときは平熱に戻るどころか、微熱が続きました。
「あれ? ちょっといつもと違うぞ」と思い、病院へ行くと、喉を見てから聴診器を当てられた程度で、「風邪」という診断結果で、拍子抜けしてしまいました。
しかし、それでもまだ微熱が続きました。発熱から約2週間経ったころ、再度同じ病院に行き、精密検査をお願いしました。すると、結果は肺炎でした。
紹介状を頼りに行った別の大きな病院で検査を受けたところ、2週間も肺炎を放っておいたせいでしょうか、炎症範囲が年齢の割に広いと言われ、即入院となりました。
入院期間は1週間、朝と夕方の点滴をしていれば治るとのこと。ただ、仕事が休めない状況だったので、医師に相談したところ、朝と夕方の点滴の間に仕事することを許可いただきました。
同時に、「仕事が許可されるということはそこまで心配することもないのかな」と安心しました。
その後、点滴を続けた結果、ようやく熱が下がり、退院することができました。
今度は鼠径ヘルニアで手術。やはり病気は突然に……
妻の入院で気づいた、体は自分ひとりのためのものではないこと
退院後、全労済に電話して、共済金請求の手続きを行いました。手続きがとても簡単だったので驚きました。というのも、他の医療保障では有料の入院証明書が必要だったのですが、こくみん共済では不要だったこともあって、余計な手間や負担がなく、スムーズな対応が好印象でした。掛金だけでなく手続きの面でも、私にとっては全労済が一番良かったです。
私が入院したときは、子ども4人分の世話を妻が一手に引き受けてくれたので申し訳ない気持ちでいっぱいでした。幸いなことに肺炎も鼠径ヘルニアも、命にかかわる病気ではなかったので、家族に余計な心配をさせずに済みました。
ただ、3年前に妻の胃に穴があいて約1ヵ月も入院したときは、私の入院とは比べものにならないほど家族に影響がありました。当時19歳になる娘が掃除・洗濯をしてくれましたが、平日の夜と休日の食事は外食中心になりました。入院期間が長かったせいもあって、下の子たちは母親を恋しがっていました。
今では、私も妻も健康に生活を送っています。入院を通じて、親である私たちの体は家族のための体でもあるのだなと、つくづく思いました。
調子の悪いときは無理をせず病院に行ってほしいと思います。また、自分の経験からも言えることですが、医師により見解が違うこともあるので、もし診断に疑問があれば別の病院に行くべきだと感じました。自分のためだけではなく、家族のためにも、納得のいくまで病院に行くべきだと思います。それくらい健康の大切さを改めて感じましたし、そのためにも医療保障を厚くしておいて良かったと、心から思いました。
当たり前かもしれないけど、健康第一。このまま元気に、健やかに
現在、私は有限会社を起ち上げ、IT企業と契約し、プリペイドカードのシステムを作成・運用しています。データをいかに早く処理するかが大きなポイントになっていて、目的の処理速度を出せたときは、ゲームをクリアしたときに似た達成感がありますね。
そういう性分だからでしょうか、趣味のひとつが将棋で、キャリアはかれこれ40年くらいです。今はコンピューター将棋を週1回程度楽しんでいます。ゲーム終盤にかけて加速度的にお互いの相手の「王」への攻めが早くなりますが、毎回そのときのせめぎ合いに興奮しますね。コンピューターが人間より強くなるのを恐れると同時に、今後は強い将棋のソフトを作ることにも挑戦したいと考えています。
一方で、健康増進も兼ねて約6年前からサーフィンにも取り組んでいます。週に1回は千葉の海に出かけ、海と対峙しています。サーフィンにはいろいろな技がありますので、常に新しい技に挑戦しています。やはり新しい乗り方ができたときの達成感は格別ですね。
肺炎や鼠径ヘルニアを経験しましたが、長期入院を強いられるような大病はなく、これまでやってこれました。せめて一番下の子どもが成人するまでは、このまま健康を維持して元気に働きたいですね。
編集後記
「自分に与えられた仕事を一生懸命にやる」「他人に迷惑をかけない」が信条というH.Mさん。入院していても仕事に取り組むなど、とても真面目で真摯に自分の人生に向き合っている様子が垣間見られました。4人のお子さんの成長が楽しみですね。