こくみん共済 coop の公式ホームページお問い合わせ全国の窓口関東統括本部 公式ストーリーボランティア活動に励む毎日。自分たちが受けた恩を、少しでも周囲に返してあげられたら

ボランティア活動に励む毎日。
自分たちが受けた恩を、
少しでも周囲に返してあげられたら

杉山 亘さん

静岡県在住
杉山 亘
さん [75歳]

PROFILE
強豪・清水東高校サッカー部出身。現在はサッカー部OB会の顧問、清水東高校同窓会学年幹事、地区自治会役員などの顔を持ち、静岡市のボランティア活動や後進の育成に尽力。趣味は船の操縦や釣り、グランドゴルフ。

リタイアして10年。地域の活動に精を出す毎日

 もう10年前になりますが、65歳の定年の歳まで、船舶関係の仕事をしていました。本社は東京・中央区の勝鬨橋の付近にありまして、いわゆる単身赴任というやつです。辞める2年前の63歳の頃からは、地元(静岡)に帰ってきて、新幹線通勤をしていました。
 仕事を辞めてからも実は忙しくて、静岡市の老人会(※)に入って年配者向けに相続税に関する講演会を企画したり、「社会福祉地区広報部長」として会報誌を作ったりして過ごしています。ボランティアのようなものですね。年配者や子ども向けの支援に関する活動や公園の清掃と、頻繁に出かけています。もしヒマで何もやってないと、サビついてしまうから……。まぁ“老化防止”の一環ですな(笑)。
 全労済の火災共済に加入したのは、60歳のときです。当時、会社側に「万一、倒産でもしたら退職金を払えないから」と、私たち社員は備えとして積立をすすめられました。そこで実際に積立を始める際、少しでも蓄えを増やそうと、当時加入していた保障について見直そうと思いました。
 そのときに自分で調べたり、友人からの評判を聞いたりして、「どうやら全労済の火災共済は無理のない掛け金で手厚い保障が得られそうだ」ということがわかり、加入を決めました。

 火災共済だけでなく地震や風水害などを保障する自然災害共済に入ったのは、「月々の掛金は手頃だし、どうせなら入っておいたほうがいいか」くらいの気持ちでした。静岡なので東海地震に関する備えや意識は常にありますけど、実際にこれまで大きな災害に見舞われたことはありませんでしたから、本当に“念のため”という軽い気持ちだったんです。それが実際にお世話になるなんて……。

自宅が竜巻と雹(ひょう)の被害に。まさに青天の霹靂だった

 2012年4月3日に、この地域一帯が低気圧に覆われて、竜巻の被害にあいました。我が家は軒がめくれあがってしまいましてね。驚いたものです。ただ、我が家はマシなほうで、中には倒壊した家もあったそうです。被害にあってからすぐに全労済に連絡すると、担当者の方が迅速に駆けつけてくれて、共済金がいただけたので非常に助かりました。
 でも、ほっとしたのもつかの間です。5月28日、今度はこの地域一帯に雹が降りました。それはもう、大きな雹でしたよ。“切り餅”みたいな大きなかたまりがドカドカッと降ってきて、我が家は雨樋に穴が開いて、損壊しました。「カーポートに穴があいた」というお宅もありましたから、やはりうちは比較的小さな被害で済んだのですけどね。
 正直言って立て続けに2回目の被害にあいましたから、雹で雨樋がやられたときは、「今度はもう共済金はおりないかな」と思ったんです。

 ところが2回目もスムーズに対応してくれて、お陰様で1ヵ月くらいで何事もなかったかのように元の暮らしに戻れました。「火災共済に入っていてよかった」と、心から思いました。想像していたよりも共済金の入金が早かったので、ご近所と話すたびにおすすめしていましたよ(笑)。いや、本心で人にすすめたいと思ったんです。

人は助け合いで生きている。いま、備えと支えの大切さを伝えたい

 実は近所に息子の一家が住んでいます。2回目の被害のとき、息子一家が自宅をリフォームしていましてね。そのリフォームの施工業者さんが、うちの被害状況を見て、すぐに修繕の対応をしてくれました。

我が家が1ヵ月程度で立て直せたのは、火災共済はもちろん、息子や、こうした業者さんのおかげでもあるんです。
 いまはこの被災経験を活かして、周囲のみんなに支え合い・助け合いの大切さを伝えています。私は幸い地域の住民たちに声を発信する機会に恵まれていますから、自治会などで自然災害に対する備えの必要性や、保障内容を点検することの重要性を伝えています。

あとの世代へ伝えたい。私が地域貢献を目指すわけ

 私がいま地域社会への貢献活動を行っているのは、もともと、自分が清水東高校のサッカー部時代に先輩や大人たちに非常にお世話になったから、という思いがあるんですね。サッカーで地方に遠征などに行きますでしょ。そうすると当時はその地域の人たちが有志で集まって後援会をつくって応援してくれたり、寄付をしてくれたりするわけです。全国各地でですよ。もちろんコーチや監督たちが根回ししてくれたおかげですが、本当にいろいろな人たちに支えられて、部活動を行ってこれました。我々はそうやって育ってきましたから、いわば周囲の人のためにできる限りのことをするのは当たり前のことなんです。
 いまは頑張ってパソコンを習得しようとしています。パソコンが使えれば、地域のお便りも、キレイに、より読み手に効果的な誌面が作れますからね。サッカーはもちろんとっくに引退していますが、人生まだまだ現役で頑張りますよ!家内からは「周囲の面倒をみるのはいいけど、たまには家のこともやってよ!」なんて言われていますけどね(笑)。

  • 老人会…地域の自治体(町内会、有志の自治会など)に属する、高齢者への福祉を目的とした相互扶助組織です。

編集後記

 90年以上の歴史を誇る、清水東高校サッカー部だった杉山さん。同校は今年6月にW杯ブラジル大会で活躍した選手をはじめ、数々の日本代表を輩出しています! 小柄な杉山さんですが、“先輩”として地域のみなさんを引っ張ろうとするお姿は、非常にたくましく見えました。