「一般的な標識の配置とデザインでは、危険を知らせるサインも子どもの目に留まりにくい」との研究結果から、ビーコン・デバイス(以下、ビーコン)を持った子どもが標識に近づくと、かわいい動物が「止まれ」を促す動画が再生される「デジタル標識」を独自に開発。
このしくみを用いて、子どもたちの横断歩道での行動が変わるか、金沢大学附属小学校にて実験を実施しました。
ビーコンを携帯した児童は、携帯しなかったときに比べて横断歩道での一時停止や左右確認の割合が60%増加。また、児童からは、デジタル標識は「わかりやすい」、「横断歩道できちんと止まって左右確認ができる」という意見が多数ありました。さらに、ビーコンを持つ児童が持たない児童に注意喚起するといった波及効果も見られました。
このように、新しい技術を活用することで、子どもたちの交通事故を減らすことにつながる可能性が見えてきました。今後も、より効果の高いデジタル標識について研究を続けていきます。