やなせたかしのメルヘン絵本 きずな公演(郡山公演) -福島県郡山市

大人も子どもも楽しめる公演に

2014年4月13日、福島県郡山市での「きずな公演」は、元気の良い「おはようございます!」でスタート。
午前の部のお楽しみは、世界16ヵ国で公演してきたあけびの会による影絵です。「きずな公演」のために用意されたのは、桃太郎のお話として知られる「たろう」や「ピーターパン」などのほかに、皆で声を合わせて歌える演目も。影絵の織りなす幻想的な世界に、子どもも大人も魅了されました。会場からは、独特の色と光が新鮮で印象的だったとの感想が聞かれました。午後の部は、前年に東京都江東区で開催した「きずな公演」でも多くの子どもたちを楽しませてくれた、劇団目覚時計による公演。昨年お亡くなりになった、やなせたかし氏による『やなせたかしのメルヘン絵本』のストーリーを、代表の稲垣美穂子さんが朗読したり、劇団員の皆さんが熱演し、こちらも大変盛り上がりました。間近で見る劇団員の演技は迫力があって引き込まれます。フィナーレは、「花とクジラ」のシーンを、子どもたちも参加できる花吹雪で締めくくり終了。今年もやなせワールドが会場をわかせました。来場された方々とは、最後に記念撮影をしてお別れです。皆さん、春の晴れた空の下、咲き誇る桜を目にしながら帰途につかれました。

東日本大震災から3年以上が経過した今、被災された方々からは、やっと落ち着いたという声と、大変さは変わらないという声の両方が聞こえてきます。とりわけ、原発避難者13万人を抱える福島県の事情は複雑です。
子どもたちがのびのびと遊ぶ機会が少なくなったとの報告もあります。本公演では、ひと時ではありますが、福島の子どもたちに楽しい時間を提供でき、笑顔を見ることができました。開催にあたりご協力いただいた皆さまに感謝申し上げます。

プロジェクトパートナーの声

やなせ作品は、楽しいお話の中に哲学があって、難しくもやりがいがあります。私たちの役目は、やなせ先生が込めた思いを表現して、作品を伝えていくこと。被災地で子どもたちに観てもらうことに、喜びと責任を持って臨みましたが、感性のままに受け取り、反応してくれる子どもたちの姿に、逆に元気をもらいました。素晴らしい作品を遺されたやなせ先生と、このような場を用意してくださった全労済さんに感謝しています。

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担当者の声

多くの大切なものを失った震災の記憶が時間の経過とともに風化することなく、ここで生まれた「きずな」がつながっていくことを願い、引き続き被災地の支援に取り組んでいきたいと思います。

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「きずな公演」に来場されたご家族の声

1歳半を過ぎたばかりの息子も、意外に集中して見ていました。小さいなりに引きつけられるものがあったのでしょうね。震災の後は、原発事故のことで妊娠中に神経を使いました。東北では沿岸を中心に、今も大変な思いをされている方も多い中、世の中の関心が薄れてきていると感じます。今日のような催しは、被災地が励まされるとともに、大人も子どもと一緒にリフレッシュできる機会になりありがたいです。

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震災の後、娘はこの子たちを連れてあてもなく避難しました。新潟に落ち着き、2年過ごしてから、郡山に戻って来ました。無我夢中だったのでしょうが、よくやったと思います。孫たちも、遊ぶことすらままならず我慢が多かったろうと胸が痛みます。私が子育てをしていた頃、劇などを見せに連れて行っていたので、今日は孫にそれができて本当に良かったです。一緒に歌を歌ったり、はしゃいでいました。

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