#今できるたすけあい
コラム

親も子どもも先生になる「おとなこども学校」

新型コロナウイルスの影響によって、長期間の自宅作業になりました。小2の息子も休校が続きます。

家にいることが一つのたすけあいになる状況ですが、急に家族みんなが家にこもるには工夫が必要ですよね。特に子どもは、ただドリルで漫然と自習するだけだと、どうしても飽きてしまう。お子さんとの家での過ごし方に悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

我が家ではこれをいい機会にしようと、家庭内スクール「おとなこども学校」を開校することにしました。ちょっとした制限を加えることで、メリハリのついた生活がおくれて良い感じです。何かヒントになればと思い、その様子をご紹介します。

1:学校では教えてくれない授業

まず僕ら親が、学校では教わらないけど、教えておきたいスキルとして「タスクの整理方法」「検索のやり方」「プログラミング」「タイピング」「アイデア出し」「料理」などの授業を実施しました。

授業内容は、親の職種によって変わります。ただどんな職種でも、授業形式で教えるとすごく面白いものになると思います。例えばめちゃくちゃパチンコをやるお父さんなら「パチンコの攻略法」なんていうのも、確率論などが入ってきたりして、きっと素敵な授業になると思います(僕も聞いてみたい)。

以下は実際におこなった3月の時間割です。(黒は学校タスク。水色は僕、ピンクは奥さん、緑は子どもが先生をやる時間です)

受けたことのない授業には特別感があり、子どもはかなり楽しんで参加してくれました。

2:子どもにも先生として、授業をしてもらう

そしてこの学校の最大ポイントは、大人だけではなく、子どもも先生をやることです。

子どもが受け持つコマは金曜の1限目。自分でどんな授業にするといいかずっと必死に考えた末、2つの授業をしてくれました。

●「2年生で習った漢字」の授業

「汽」のはねる部分は、外ではなくて、ほぼ真上に跳ねるのがポイントだそうです。

●「こども目線」の授業
赤ちゃんの目線の低さを教えてもらいました。

実際に、はいつくばって、低い視点を体験するワークショップも。

埃の匂いが全然違って、赤ちゃんはすごい視点で生活してることを学びました。

●授業の動画

子ども視点の授業はすごく新鮮で、実際に学びもありました。誰もが先生になって教えることができるんだなと思います。

そして「教える」ことで、子ども自身も大きな学びになります。

3:学校の雰囲気を出すコツ

また、家でも学校モードの雰囲気をつくるためのコツがあります。

●「あえてランドセルで登校」

一度、外にランドセルを背負って出ると、気分が上がります。

で、ちょっと歩いたら戻ってきて、家に「登校」してもらうことにしました。

こういう変なルールをつくると、子どもはのってきますね。楽しそうでした。

●「チャイムを鳴らす」

それから、授業の始めと終わりにちゃんとチャイムを鳴らすのも効果的です!
授業っぽさが出て、先生も生徒も学校気分が出て、よかったです。

以上、自宅待機中に、自習を楽しくするためのアイデアでした。

家で楽しく過ごす工夫を考えることも、今はたすけあいだと思います。
それを誰かに伝えることで、よりたすかる人が増えそうですね。
一人一人が今できるたすけあいを考えることで、少しでも多くの人が、少しでも楽しく、この状況を乗り越えられるといいなと思います。

何か参考になることがあれば、嬉しいです!

(写真提供:佐藤ねじ 編集:はつこ)

佐藤ねじ

株式会社ブルーパドル代表。アートディレクター/プランナー。「不思議な宿」「アナログデジタルボドゲ」「変なWEBメディア」「小1起業家」「5歳児が値段を決める美術館」など、デジタルとアナログを混ぜた企画が得意。著書に『超ノート術』(日経BP社)。X(旧Twitter)→@sato_nezi

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