#今できるたすけあい
コラム
お家ごはん作りをたすける3つの便利グッズと簡単レシピ
※この記事は2020年4月20日に執筆したものです。
こんにちは。料理研究家の河瀬璃菜です。
在宅でお仕事をされる方や、お子さんが休校で自宅待機になっている家庭が増えている今日この頃。
皆さんは、家族全員が在宅している中での食事、どうされていますか?
普段はランチに出かけたり、お子さんは給食があったりという日々でしたが、現在の状況下ではなかなかそうはいきませんよね。
そんな中、家族の食事作りを担当されている方の労力は計り知れないものがあると思います。
毎日、本当にお疲れ様です……!
家事としての料理は、たまにする料理と違って「毎日続くもの」だからこそ、程よく手抜きをしつつ、「家族全員がたすけあって協力すること」が大切だと改めて認識しています。
ただ、「たすけあうと言っても、どうやってたすけたらいいかわからない……」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、家族全員が食を通してたすけあえる便利グッズ&簡単レシピを紹介いたします。
まずは、こちら!
<便利グッズ>ぶんぶんチョッパー 難易度★
こちらは、緑色の取っ手を引くだけで、みじん切りが簡単にできる調理グッズ。
一体何度、SNSで紹介したかわからないくらい気に入ってます。
包丁を使わなくてもみじん切りができるので、お子さんも料理のお手伝いができますよ!
「ぶんぶんチョッパー」を使ったオススメのレシピは、「野菜たっぷりのレンジで簡単キーマカレー」
火を使わずにレンジで簡単に作れるので、小学生以上の子であれば家族や自身の食事を作れる嬉しいレシピです。
調理の際に、こういった耐熱ガラスのキャセロールを使うとより便利。
蓋が付いているので、ラップが不要で地球にも優しいです。このまま蓋をして保存もでき、オーブン調理も可能。このまま食卓に出してもおしゃれな見栄えなので、洗い物も減る……と、一石何鳥あるんだ!という便利グッズです。
テレビショッピング並みの推しの強さになりましたが、肝心のレシピも紹介しますね。
<簡単レシピ>野菜たっぷりのレンジで簡単キーマカレー
●材料(2人分)
合挽肉・・・・200g
玉ねぎ・・・1/2個
人参・・・1/2本
A
トマトジュース・・・200cc
カレールウ・・・1かけ
醤油・・・大さじ1
バター・・・10g
塩コショウ・・・少々
●作り方
(1)玉ねぎを半分に切ったら、ぶんぶんチョッパーに入れてみじん切りにする。人参は皮をむかず、一口大に切ったら、ぶんぶんチョッパーに入れてみじん切りにする。
(2)耐熱ガラスのキャセロールに、合挽肉、(1)、Aを入れ蓋をしたら、600wの電子レンジで7分加熱し、蓋をはずしさらに3分加熱する。
(3)器に盛ったごはんに(2)をかけ、お好みで温泉卵を盛り付ける。
ぶんぶんチョッパーでみじん切りした野菜と調味料を入れてレンジで加熱したら完成するキーマカレー!
トマトジュースを入れることで、煮込まなくても本格的な味わいに。野菜もお肉もしっかりとれる万能メニューです。
のせている温泉卵もレンジで簡単に作れるので、ぜひこちらを参考にしてみてください。
https://twitter.com/Linasuke0508/status/1192053476219441152
お次に紹介するのは、こちら。
<便利グッズ>無水鍋 難易度★★
煮物も汁物も無水鍋で調理することで、野菜本来の美味しさを楽しめ「こんなに美味いのか!」と感動します! 料理が苦手なんだよな〜という人でも美味しい食事が作れる、一家に一個あって損はないグッズです。
「無水鍋」で作るのは、切った野菜とトマトを入れて、簡単にできるのにめちゃくちゃ美味しい「ラタトゥイユ」。
ラタトゥイユはかなり便利な料理。野菜がたくさんとれるし、多めに作っておくと、チーズと一緒にパンにのせてトーストにしたり、カレー粉を入れてカレーにしたり、パスタのソースにしたりと万能なんです!
家族の中で、時間がある人が多めに作っておくことで、毎日新しく料理をしなくてすみ、家事の手だすけができますよ。
<簡単レシピ>無水鍋で作る旨味ラタトゥイユ
●材料(3~4人分)
ナス・・・2本
ズッキーニ・・・1本
赤・黄パプリカ・・各1個
玉ねぎ・・・1個
ソーセージ・・・10本
にんにく(みじん切り)・・・2かけ
塩・・・ひとつまみ
コショウ・・・少々
オリーブオイル・・・適量
A
コンソメキューブ・・・1個
トマト(大)・・・・2個
ローリエ・・・1枚
●作り方
(1) ナス、ズッキーニは1cm幅に切る。赤、黄パプリカ、玉ねぎは2cm角に切る。トマトはざく切りにする。ソーセージは輪切りにする。
(2) 中火で熱した無水鍋にオリーブオイルをひき、にんにくの香りが立つまで炒めたら、なす、ズッキーニ、赤・黄パプリカ、ソーセージ、玉ねぎ、塩コショウを入れ、よく炒め合わせる。
(3)(2)にトマト、コンソメキューブ、ローリエを入れたら蓋をし、弱火で30分加熱する。
(4)(3)の蓋を開け、5分ほど水分を煮詰めたら、塩コショウで味を調える。
野菜の旨味がぎゅっと詰まったラタトゥイユ。今回はソーセージを使っていますが、ベーコンや鶏肉、ツナ、コンビーフなんかでも美味しく作ることができますよ。
温かい状態で食べても美味しいし、冷たいまま食べてもこれまた美味い。ぜひ多めに作って、色々とアレンジを楽しんでみてくださいね。
最後に紹介するのがこちら。
<便利グッズ>anova 難易度★★★
こちらは低温真空調理が自宅で簡単にできるグッズ。
料理にこだわってみたいガジェット好きな男性や、お父さんにぜひ試してみてほしいグッズ。家の食事でも、レストランのような美味しい料理を食べたいときにぴったりです。
基本は放置でOKなのに、お店みたいな美味しい料理が作れるなんて……!と、家族に英雄扱いされること間違いなし。
そして、なんだかこういうときって、時短料理ばかりではなく、こだわった料理をすることで、頭の整理やストレス発散になるなあって思うんです。
今回は牛の塊肉を低温調理するだけで簡単に作れるローストビーフを紹介します!
<簡単レシピ>う、うますぎる!低温調理のローストビーフ
●材料(作りやすい量)
牛もも肉・・・・500g(厚さ4cm)
塩・・・・大さじ1
コショウ・・・少々
●作り方
(1)牛もも肉は常温に戻し、フォークで穴を開け塩コショウをすりこんだら、密閉袋に入れ空気を抜く。
(2)anovaを58度に設定し、58度に達したら、(1)を入れ3時間半低温調理する。
(3)(2)の肉を取り出したら、フライパンで2~3分加熱し、表面に焼き色をつける。
(4)(3)を薄く切る。
この料理のポイントは「いい肉を買うこと(笑)」。いい肉ってやっぱり凄まじい美味しさ。そしてパワーをもらえる!しっとりとろける美味しさで最高です。
私は今回、お肉屋さんで100g880円のローストビーフ用の塊肉を購入しました。
ただし、低温調理には、食中毒などの注意点があるので、必ず留意した上で、調理をしてくださいね。
・新鮮な食材を使う
・清潔な道具を使い、手指の洗浄をし使い捨てポリ手袋を使用し、食材に直接触れない
・温度帯を管理する(お肉の中心温度を温度計で測り63℃で30分加熱する)
・調理後はすぐに食べる。
・幼児や妊婦、高齢者、免疫不全の人にはNG。
<参考>
(厚生労働省「食肉製品の規格基準」)
(厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル)
家族それぞれが自分にできることを探してたすけあいつつ、「毎日続く家事としての料理」を少しでも楽に楽しくできると、先が見えないこの状況下でも気持ちが少しでも軽くなるのではないかなと思います。
もちろん、家での自炊が大変なときは、テイクアウトや出前、冷凍食品やレトルト食品に頼れると良いですよね。
こういった商品を使うことが「手抜き」に感じて罪悪感を覚えるという声も耳にしますが、楽をするのは全く悪いことではありません。
まずは、気持ちや時間に余裕を作り、ご機嫌でいることが、自分にとっても家族にとっても大切だと思います。
浮いた時間は自分の身体や心のケアや家族との時間に充てていただけると嬉しいです。
(写真:河瀬璃菜 編集:はつこ)
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
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