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新築マンションを購入するメリットは?(約5分で読めます)
2025/3/31配信
住宅の取得にあたっては、「戸建てかマンションか」のほかに「新築か中古か」の選択があります。日本人の新築志向が低下してきたと言われているものの、それでも諸外国と比べれば、日本では依然として新築志向が強いと考えられます。しかし、他の条件が同じであれば、新築住宅は中古住宅よりも高額になります。今回は、新築マンションを購入するときのメリットをあらためて見てみましょう。
■メリット1:購入時の仲介手数料が不要
中古住宅は、多くの場合、宅地建物取引業者の媒介により購入するため、通常は仲介手数料が必要となります。一方で、新築住宅は売主等から購入するため、通常は仲介手数料が必要ありません。仲介手数料は物件価格の約3%ですから、中古マンションではまとまった金額がかかることになりますが、新築マンションは、この負担がなくなります。
■メリット2:税金の優遇措置がある
住宅を購入すると、購入後に一度かかる不動産取得税や登録免許税のほか、住宅を所有していると毎年かかる固定資産税や都市計画税といった保有に関わる税金が発生します。
・不動産取得税
不動産取得税の税額は課税標準(固定資産評価額)をもとに計算されますが、新築マンションであれば、所定の要件を満たすことにより課税標準から最高1,200万円(認定長期優良住宅に該当する場合は1,300万円)を控除することができます。中古マンションでも控除は可能ですが、築年(新築日)が古くなると控除額が逓減します。
・登録免許税
通常、新築マンションの場合は所有権保存登記、中古マンションの場合は所有権移転登記を行うことになります。税率は、所有権保存登記であれば0.4%(優遇措置により建物は0.15%)ですが、所有権移転登記は2.0%(優遇措置により土地は1.5%、建物は0.3%)です。
・固定資産税
固定資産税については、新築住宅に対する減額制度があり、所定の要件を満たすことにより床面積120㎡までに対する税額が2分の1減額されます。新築マンションの場合は特にメリットが大きく、減額される期間が新築戸建ての場合は3年度分であるのに対して、新築マンションの場合は5年度分減額されます。また、認定長期優良住宅に該当すれば新築戸建ては5年度分、新築マンションは7年度分減額されます。最初に一度だけかかる不動産取得税や登録免許税と異なり、所有していれば毎年かかる固定資産税の減額措置は特にメリットが大きくなります。
■メリット3:設備等の故障リスクが小さい
中古マンションは設備にいつ不具合が生じるかわからないため、突発的に、あるいは複数箇所の修繕が必要になることがあります。一方で新築マンションの場合は、未使用で中古マンションに見られるような経年に伴う劣化がないことや、設備が新しく省エネ性能にも優れていることなどから、早々に修繕が必要になる可能性は小さくなります。また、一般に中古マンションの場合は売主に責任を問える期間が短くなってしまいますが、新築マンションでは、構造耐力上主要な部分等について10年間の保証が義務付けられているというメリットもあります。新築マンションは設備のアフターサービスが充実していることも多く、中古マンションを購入した場合に比べて安心感があるでしょう。
■価格だけを見れば中古マンションだが…
価格だけを見れば、中古マンションの方が少ない価格で購入できることが多いのは間違いないでしょう。また、仲介手数料や税金の優遇措置などを含めても、まだ中古マンションの購入費用の方が少なくて済むことがほとんどです。それでも、真新しく、設備も整った新築マンションでの新生活は何ものにも代えがたい喜びをもたらしてくれるかもしれません。「新しい」こと以外のメリットもよく知った上で購入を検討したいものです。
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