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人生100年時代~豊かなセカンドライフにするには~(約8分で読めます)

2021/2/26 配信

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 かつては、「夜遅くになっても会社のために働くけれど、定年後はのんびり悠々自適に生活する」と考えるのが一般的で、多くの会社員は定年後もそれまでの貯蓄と公的年金で暮らすことができました。しかし、時代が進むなかで、少子高齢化と核家族化が急速に進行し、年金支給開始年齢の引き上げ、企業の雇用延長や退職金改革など時代背景は大きく様変わりし、「定年後をどう過ごすか?」という課題が顕在化してきています。近い将来に到来すると考えられる「人生100年時代」に向けて、私たちが意識すべきことを考えてみましょう。

 

■60歳以上の就業率は高い

定年を迎えている人々がどのように生活しているかを確認してみましょう。総務省が公表している「労働力調査」によれば、2020年の年齢階層別の就業率は次のとおりでした。

【年齢階層別の就業率】

60~64歳 65~69歳 70~74歳 75歳以上

71.0%   49.6%   32.5%  10.4%

企業の継続雇用制度の導入や定年の引上げなどが進む中で、60歳以上でも多くの人が働いていることがわかります。10年前の2010年の調査結果と比較して、上記すべての年齢階層で就業率は上昇しています。

2025年4月からはすべての企業において65歳まで働き続けることができるようになりますが、それに先立つ今年4月からは70歳までの就業機会確保が企業の努力義務となります。現時点で60歳以上の就業率は高いといえますが、今後は高齢者も働くことが当たり前になるかもしれません。

高齢者の働く理由として、やりがいや社会貢献をあげる人もいるでしょうが、やはり老後資金の不足を補うために働き続けなければならない人も多くいます。すでに定年退職している人や定年退職が近い人は、再就職や継続雇用などにより給与収入を確保したいところです。

 

■公的年金以外の自分年金を準備する

いまは現役で定年退職までに時間がある人は、老後資金を準備する方法を考えてみましょう。税制上のメリットがある代表的なものとして、「個人年金保険(共済)」「NISA」「確定拠出年金」があります。

「個人年金保険(共済)」では、年金受取期間などを自分で選ぶことができ、税制適格特約が付加されているものであれば、支払った保険料が個人年金保険料控除の対象となります。運用先を選ぶことはできませんが、公的年金以外の年金として最もイメージしやすいものかもしれません。

「NISA」では、本来、売却益や分配金、配当金に対してかかる税金(税率20.315%)が非課税となります。「一般NISA」が年間120万円まで、最長5年間であるのに対して、「つみたてNISA」では年間40万円まで、最長20年間の利用ができます。一般NISAとつみたてNISAの併用はできませんので、いずれかを選択することになりますが、老後資金を準備する目的であれば時間をかけてコツコツ準備できるつみたてNISAのほうが適しています。

「確定拠出年金」では、個人が負担する掛金は全額所得控除、運用益は非課税、年金受取時も所得控除の対象という3つの税制優遇措置があります。企業ではなく個人で加入する個人型は「iDeCo(イデコ)」という愛称で知られています。加入後は一部の例外を除き中途引き出し(脱退一時金の受取)が認められませんが、言い換えると確実に老後資金を準備できるということです。税制上のメリットという視点では、確定拠出年金が最も効果が高いのですが、働き方ごとに掛金の上限が決められています。上限を超えて運用したいときは、つみたてNISAなどと併用してもよいでしょう。国は、確定拠出年金制度の利用を促すため、使い勝手が良くなるような制度の見直しを段階的に進めているところです。

 

■人生100年時代で大切なこと

人生100年時代に向けて、いまから老後資金を準備しておくことは大切なことです。しかし、豊かなセカンドライフを送るには、老後資金だけでなく「健康」も大きなテーマとなってきます。平均寿命が延びて100歳に近づいたとしても、身体が健康でなければ生活の質(QOL)は向上しません。

平均寿命とは別に、世界保健機関(WHO)が提唱した「健康寿命」という指標があります。健康寿命は「日常生活に制限のない期間」ということですので、平均寿命と健康寿命の差(寝たきりや認知症など介護状態の期間)は小さいほどよいのですが、2016年時点で男性は約9年、女性は約12年となっています。

【男性】

平均寿命 健康寿命 差(年)

80.98   72.14  8.84

【女性】

平均寿命 健康寿命 差(年)

87.14   74.79  12.35

 

毎日の食事や運動不足などに気を付けて、できるだけ長く健康を維持し続けたいものです。また、学び直しや生涯学習などを通して刺激のある日常を送ることが、生きる活力に繋がると考えられています。人生100年時代にどう生きるかを、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。

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