国崎先生の
ショートコラム

8月号(No.12)

火災が起きたら、ポイしよう
~初期消火のススメ~

火災が発生したら、初期消火することで延焼を防ぎ、多くの生命・財産を守ることができます。どのような大火も小さな火種から始まりますから、近くにいる人で速やかに消火することが重要です。
ところで、火災が起きたら何で火を消しますか?パッと思いつくのが水かと思います。しかし、油火災のように水をかけてはいけない場合もあります。また、地震災害のあとの火災では断水して消火できないことがあります。このような事態に役立つのが消火器具です。自宅には必ず消火器具を設置しましょう。

消火器具といえば消火器ですが、残念ながら重くて持ち運びにくいうえに「ピンを抜いてホースを握ってレバーを押して」という操作方法を知らなければ使えません。また、噴射するために火のそばに留まらなければならず、小さな子どもがいてすぐに避難したいときに消火と避難の選択を迫られるなどのデメリットもあります。
そこで、おすすめするのが投げるタイプの消火用具です。ペットボトルの形状で扱いやすく、使い方も炎に向かって「ポイッと投げる」だけです。小さな子どもから高齢者まで誰にでも簡単に扱えるため、使用者を選びません。投げた後はすぐに避難できるので初期消火と避難を両立させることができます。消火器のように鎮火後はピンクの粉が飛び散って掃除が大変ということもなく後片づけも簡単です。
小さな子どもがいる家庭では、このようなタイプの消火用具もあわせて用意しておくと安心ですね。