スポーツ庁の調査によると、部活動やスポーツクラブで運動をしている子/していない子の体力の差が広がってきていることが指摘されています。また、スポーツクラブや家族と遊ぶことで日常的に運動をしている子どもがいる一方で、1週間の運動時間が1時間に満たない子どももいます。
出典:平成29年度体力・運動能力調査(スポーツ庁) ※一部抜粋
親子で取り組めて、子どもの体力向上におすすめなのが、手軽にはじめられる「縄跳び」です。限られた時間でも、公園などスペースがある場所でいつでもどこでもはじめられます。また、縄跳びは、瞬発力や持久力などの能力を養うことができ、基礎体力を効果的にアップすることができます。コミュニケーションにも役立つ縄跳びで、楽しみながら親子の運動習慣を身につけましょう。
体力面だけではなく親子のコミュニケーションの幅も広がる縄跳び。どちらが長く跳べるか競争したり、徐々に難しい技に挑戦するなど、楽しみながら続けられるのも大きな魅力といえるでしょう。子どもの健康のために、手軽にはじめられる縄跳びを取り入れてみてはいかがでしょうか。
監修:松尾哲矢(まつお てつや)
立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授。専攻はスポーツ社会学、スポーツプロモーション論。
1961年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程人間環境学府単位取得退学、博士(教育学)。東京都スポーツ振興審議会会長、日本レジャー・レクリエーション学会理事、日本スポーツ社会学会編集委員会委員、(一社)日本体育学会代議員、(公財)日本レクリエーション協会理事、(公財)日本スポーツ協会指導者育成委員会専門委員・国際交流専門委員会委員・「Sport Japan」編集部会副部会長などを歴任。
社会現象としてのスポーツに対して社会学的にアプローチし、戦後日本のスポーツ界における《場》の構造変動と文化的再生産の研究を主要な研究テーマとしている。また、こうした研究テーマから日本のスポーツ政策の動向、しょうがい者スポーツとコミュニティ、子どもの運動習慣づくりとコミュニティ、地域スポーツクラブとコミュニティ形成、生涯スポーツシステムの動向などを研究課題としている。著書に『子どもの体力・運動能力がアップする体つくり運動&トレ・ゲーム集』(ナツメ社 2016)等がある。
- 【参考文献】
- ・関西体育授業研究会(2016)クラスの絆がグッと深まる!「なわとび」絶対成功の指導BOOK(明治図書)
- ・粕尾将一(2018)はじめての前跳びからスペシャル技まで どの子も夢中になる「なわとび学習カード」(明治図書)