中村:
最近「異常気象」という言葉を耳にすることが増えましたね。
ゲリラ雷雨、ゲリラ豪雨も頻発していますし、8月に福岡県で発生した竜巻にも驚きました。
国崎:
日本の気候は明らかに以前と違ってきていますよね。
7月時点のウェザーニューズの発表によると、今年9月末までのゲリラ豪雨の発生は、昨年と比べて、全国的に3割以上も増加すると予測されました。
中村:
地球温暖化も関係しているのでしょうか。
国崎:
そうですね、都市部のヒートアイランド現象も要因の一つと言われていますね。
集中雷雨、集中豪雨はもともとありましたが、近年「ゲリラ」と呼ばれるようになったのは、予測が大変難しくなったからなんです。
また、降雨量も、これまでの想像をはるかに越えていますから、短時間であっという間に増水する恐れもあります。
中村:
起こりうる災害を日頃から意識して行動することが大切ですね。
中村:
最近、また各地で地震が発生していますね。この状態、これからも続くのでしょうか。
国崎:
日本はいま、地震の活動期に入っているといわれています。
ですから、地震はさらに頻発化する可能性があると考えていただいていいと思います。また、東日本大震災により地殻が緩んだこともあって、M7クラスの大地震、M8クラス以上の巨大地震発生の切迫性も指摘されています。
中村:
ますます社会全体での防災への取り組みが求められていますね。
国崎:
そうですね。
以前から東海地震・東南海地震・南海地震の連動地震や首都直下地震は危惧されていましたが、東日本大震災を機にこれまでの地震を見直した結果、さまざまな地震の発生確率が高まってきています。大都市圏に被害を及ぼす巨大地震が発生すれば日本のみならず、世界中に大きな影響を与えかねません。「今後も巨大地震はおこりうる」という覚悟のもと、私たちは真剣に、全力で防災に取り組んでいかなくてはならないと思います。
中村:
これからの安全な社会づくりという視点でも、防災の取り組みが不可欠ですね。
国崎:
まさにその通りです。
いま、この日本に生きる私たちは、地震をはじめ多くの自然災害と向き合う宿命にあることを、しっかりと認識しておきたいですね。かといってむやみに恐れるのではなく、現実と向き合って積極的な気持ちで防災対策を講じていただきたいと思います。
中村:
日本は地震だけでなく、風水害も大変多く、さまざまな自然災害への対応策も検討しておく必要がありますね。その際、留意すべき点は何でしょうか?
国崎:
いくつかありますが、まずは「自分の暮らす地域でどんな災害がおこりうるのか」を調べてリスクを知ることですね。
そのリスクが、地震であれば建物の耐震性や室内の安全化、台風などの風水害であれば日ごろから家屋や周囲の安全点検といった備えがあげられます。
さらに、地域でも災害に備えて、日ごろから声をかけ合ってたすけあう姿勢を育てたいですね。
また、防災について考えるときは、災害発生前の「備える」、発生直後の「守る」、災害後の生活を「再建する」の3つの視点でチェックしていくと良いと思います。
中村:
時系列で捉えてシミュレーションしていくのですね。
国崎:
そのとおりです。防災は、生命と被災後の暮らしまでトータルに考えた対策が必要ですから、実際に災害がおきた時を想定して、「3つの視点」で必要なことを時系列でシミュレーションしておくことが重要です。
視点その1 災害前に『備える』
まずは、自ら火災などをおこさないように気をつけたり、 地震に備えて家具の固定など室内の安全対策に「備える」ということです。
視点その2 災害から『守る』
いざ、災害が発生すれば予想外のことがおこるものです。 最悪な状況を想定して、火災や風水害など、 事象ごとに身を「守る」行動を考えていきましょう。
視点その3 災害後に生活を『再建する』
被災後1日でも早く生活を建て直す為に、財産を守るという視点の「再建する」を忘れずにいてください。
住宅・家財・地震などの保障に入っている、というのも 不可欠ですし、その保障がどこまで自分を助けてくれるのかをしっかり把握しておく必要があるでしょう。
中村:
災害への備えだけでなく、万一のときの保障も大切ですよね。
国崎:
防災と保障をトータルに考えて、確実に実行することが重要なのです。
中村:
家族のためにも、いますぐ取り組まなくてはならない課題ですね。
国崎:
防災を考えることは、つまるところ家族や暮らしを守るための最大の愛だと思います。「大切な人を守りたい」、「かけがえのない暮らしをずっと続けていきたい」という思いのあらわれが「防災」なのではないでしょうか。
中村:
これから、私たちはどんな心構えで災害に向き合えばいいのでしょうか。
国崎:
自然災害は大規模な被害をもたらす場合がありますから、その際に生活再建ができないといった事態を少しでも回避しなくてはならないと思います。
中村:
家族を守るために、しっかりと備えることが不可欠ですね。
国崎:
はい、豊かな暮らしを続けていくための備えが充分であるかどうかを、今日この防災の日を機に、まずは社会基盤の基本であるご家庭から、あらためて見直していただければと思います。
中村:
防災と保障をトータルに考え一人ひとりがしっかりと備える。その広がりが、安心できる社会づくりにつながっていくのですね。
お話ありがとうございました。
国崎:
ありがとうございました。