国崎先生の
ショートコラム

3月号(No.7)

毎日のお約束
~お片づけが家族を守る??~

災害時の被害を小さくするために、大人だけでなく子どもにもできることがあります。「遊んだおもちゃはおもちゃ箱にしまう」など、しつけとして教育されていることは、じつは防災に大きく貢献します。いざ、災害が起きて避難するとき、床にブロック、おままごとの道具、ミニカーなどが散らばっていたら、慌ててその上を踏んで足をけがしたり、足を取られて転んでしまったりするかもしれません。避難の妨げにならないように、おもちゃや身の回りの物は使い終わったらしまう習慣を身につけましょう。

おもちゃの箱は、中身が飛び出さないように蓋つきのものが良いでしょう。

また、災害で断水することもあります。一つでも使える食器を多くするために、食べ終わった食器はこまめに洗うことを心がけましょう。包丁は、地震の揺れで動き出したら凶器になるので、調理が終わったらすぐにしまいましょう。子どもにも年齢に応じて食器の洗い方を教え、自分の食器やお箸は食べ終わったら自分で洗うことを学ばせると良いでしょう。

玄関周りにも、なわとび、自転車、野球道具など遊び道具が放置されていないか確認しましょう。このように、日ごろからのちょっとした気遣いで災害時の被害が軽減されます。子どもには、「自分のものは自分で片づける」生活習慣を身につけ行動することで、災害時に自身だけでなく周りの人を助けることにつながることを理解させ、自ら率先してお手伝いをするように促しましょう。