心肺停止している場合
※心肺停止は、すなわち、「生命の停止」です。一刻も早く、人工呼吸で肺に酸素を送り込み、心臓マッサージで血液を循環(じゅんかん)させ、生命を回復させなければなりません。
窒息している場合
少しでも空気が通って呼吸ができている(不完全閉塞)
| 手順 | 対応方法 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 何もせず救急車を呼んで、酸素吸入をしながら救急病院へ急行してもらってください。 |
空気が通らない窒息(完全閉塞)
※気道が完全に閉塞した場合は、息が吸えなくなってしまい窒息です。窒息は、ただちに「生命の危機」です。まもなく、意識も消失し、呼吸停止、心停止に陥ります。一刻も早く処置を施してください。
ショック状態の場合
| 手順 | 対応方法 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 足を少し(20-30cm)高めに、頭は低めにして「ショック体位」をとらせます。 | |
| 2 | 体に毛布などをかけ、保温につとめます。 | |
| 3 | 救急車が到着したら一刻も早く、一番手近な救急医療機関に搬送してもらってください。 |
※一刻も早く、救急病院を受診すべきです。
解説
心肺停止がおこれば、人工呼吸と心臓マッサージの救命手当が必要になります。血圧が低下すると、からだのすみずみの細胞に血液、すなわち酸素が届きません。一番大切な脳にも血液が届かなくなり、危険な状態となります。そのままでは血液がひどく酸性(酸血症/アシドーシス)になり、細胞の機能は低下し、「生命の危機」となります。また、下記の様な症状がみられます。
脈:脈拍が速く、頻脈(ひんみゃく)になります。
呼吸:深くゆっくりとなります。
皮膚:冷たく、蒼白でまだらな感じになります。
意識状態:不穏状態から、やがて反応が低下していきます。
意識障害の場合
解説
意識障害があっても呼吸をしている場合は、一刻を争う「生命の危機」ではありません。
気道を開放し、もし嘔吐があった場合でも、吐いたものを吸い込んで窒息する危険がないよう昏睡体位にして、救急車のくるのを待ちます。呼吸をしていない場合は、心肺蘇生が必要です。意識障害は、原因の究明が急がれます。
痙攣(けいれん・ひきつけ)を起こしている場合
解説
けいれん発作の場合、心停止までいたることは、極めて稀です。
典型的で、緊急性のある痙攣発作は、全身性硬直性間代性(こうちょくせいかんたいせい)痙攣です。急にからだを硬直させ、手足をガクッ、ガクッとまげます。白目をむいて歯をくいしばり、呼吸を止めますので、唇は紫色(チアノーゼ)になります。あわてて口をこじ開けて、中にスプーンや割りばしを入れようとしてはいけません。
多くの場合は、数分のうちに力がぬけ、呼吸がはじまり、唇に赤みがさしてきておさまりますので、おちついて昏睡体位(こんすいたいい)をとらせ、時計をみながら、様子を観察してください。
数分たってもおさまる気配がなく、呼吸を止め、チアノーゼが続く場合は、人工呼吸をして救急車を待って下さい。救急車がきたら、酸素吸入と人工呼吸をしながら、救急病院へ急いで下さい。
溺水(できすい)の場合
解説
水に溺れた時にしばしばおこる極端な低体温は、生命保持の面では有利にはたらきます。また、溺れたときには脳への血流をたもつような反射(潜水反射/Diving reflex)もはたらくので、溺水の場合はかなりの時間がたっていても、救命できる可能性があります。
直後は良いようにみえても、あとから呼吸状態が悪化したり、不整脈がおこったりすることもあるので、少なくとも24時間は入院して観察される必要があります。単に事故で水に溺れたのではなく、けいれん発作などの結果として溺水が起こったことも考えられますので、原因についての検討が必要です。
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